014 – Fat brothers

 スケートするときに大切な要素。もちろん人それぞれではありますが、スポットの条件面の良し悪しだったり、一緒にスケートする人とのフィーリングであったり、もちろんスケートボード自体のハード面としての機能性であったりと実に様々。

 そんな中で今回、スケーターたちの個性が如実に現れる要素の一つである、身につける服のチョイスという側面について少し考察を。

 プロフェッショナルな感覚であれば、これはユニフォームに近いようなニュアンスでしょう。スポンサーになってくれている企業やブランドの名前や商品を宣伝する効果が期待できます。個人レベルであれば、これはファッションとしての一つの愉しみ方でしょう。自分の好きな服、あるいは憧れているスケーターやアーティストと同じものを身に付けてスケートを楽しむ。誰でも一度はこんな楽しみ方をした事でしょう。

 そして何より大切にしたいのが、身に着けるものに対して何らかの姿勢、メッセージを託すこと。それは自分が属している共同体への敬意であったり、スケートという行為に対する信念の具現化であったり、何ものかに対する譲れないアンチテーゼであったり。

 今回紹介する3名のそれがどれに当てはまるのかは分かりません。そもそも身に付けるものに対してそんなに大層な思い入れなど無いのかもしれませんが、彼らがスケートする前、それらにどんな思いを込めて袖を通したのかを想像すると僕はわくわくします。

–TH (Fat Bros)

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