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ジーノのプッシュを見るほうがいい
──I'D RATHER WATCH GINO PUSH

2025.09.08

 先日、ASICSからシグネチャーカラーウェイをリリースしたジーノ・イアヌーチのインタビューが公開されました。そのなかで出てきたのが、「ジーノのプッシュを見るほうがいい」というフレーズ。これはスケートコミュニティにおけるジーノの存在感を象徴する標語のようなもの。
 ジーノ自身も、この言葉を耳にすることを「信じられないほど特別なこと」と感じつつ、同時に「少し居心地の悪さ」を覚えると過去のインタビューで語っています。「スタイルアイコン」や「OGレジェンド」と称されることについても、誇らしさよりは身が縮むような思いがあるとも打ち明けています。
 その背景には、飲酒問題を抱えていた時期や、周囲が抱くイメージと自己評価とのギャップなど、彼ならではの葛藤がありました。さらに50代を迎えた今では、若い頃に比べて自分の滑りにより批判的に。ただし体力の衰えを実感しながらも、毎朝のようにセッションする度に「自分と向き合う感覚」や「スケーターである実感」に抗えない快感を覚えるとのこと。
 ジーノが語るプロスケーターとして長くキャリアを続ける秘訣は、「どんなトリックをするかではなく、スタイル、アティチュード、そして何かそれ以上のもの」。つまり前述の標語は、単にその動きの美しさを讃えるだけでなく、彼がこれまでスケートコミュニティに与えてきた影響や存在意義を映し出すものでもあるように感じます。最も基本的な動きですら感動を生み出し、難易度を超えて心に響かせることができる証明のような言葉。
 もちろん複雑なコンボや、規格外のステアやレールでのトリックも見応えがあります。でもたまには立ち止まって例の言葉を思い出したいと思う今日このごろ。やっぱり「ジーノのプッシュを見るほうがいい」。

—MK

 

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