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就活に余念がない若者・中年必読。未来に向けての生きるヒント
──35歳のハローワーク

2012.02.11

 月刊誌の編集を経て独立後、立ち上げまでに相当苦労した雑誌もあっさりと休刊になってしまって、「さて、これから何をしようかなぁ」なんて思っていた時期がありました。フリーランスとして編集を担当していたので、雑誌がなくなってしまえばとたんにプータローです。時間は有り余るほどあるけど仕事はないという状態。さぁ、困ったゾ。
 で、とりあえず時間だけはあるので、図書館で本を借りて読みまくっていました。そんなとき、現在の自分に強く影響を与えてくれた本のフレーズと出会ったので、このコラムで紹介したいと思います。
 記憶が曖昧なので、内容はぼんやりとしてしまうのですが、複数の有識者がそれぞれテーマについて書くというタイプの本で、自分が強く影響を受けたのはホリエモンこと堀江貴文氏が、就職活動中の学生の質問に答えるという部分でした。
 文章の詳細まではっきりと覚えていませんが、「堀江さんがいま就職活動をするとしたら、どのような業種に就職しますか?」という若者の問いに対して、「僕だったら、将来的に成長が見込まれる業種です。いまだったら遺伝子工学か電気自動車関連とかですかね」と答えるといった内容のものでした。この一文は、自分にとってまるで神の啓示のようなものでした。「今後自分が進むべき方向性のヒント」を、この文章からもらったのです。
 僕が影響を受けたのは、まさに「将来的に成長が見込まれる業種」という部分。これまで「やりたいかやりたくないか」の二択で仕事を選んできた自分にとって、目からウロコが落ちるような気分でした。なぜなら、これまで自分には、いまやっている仕事についての長期的な見通しや将来性について、これっぽっちも考えたことがなかったのです。簡単に言うと「やりたいことだけやってればそれで最高!」ということしか頭になかったのです。
 それからというもの、自分の仕事観は変わりました。これまでの「好きなことをやる」から、「好きなことで、なおかつ将来性のある仕事をやる」に変化しました。そして、現在は仲間とVHSMAGという新プロジェクトをスタートさせ、楽しく日々精進中。
 専門に特化した雑誌媒体であるSLIDERと、新しいメディアであるVHSMAGの将来はともに明るいと信じて、仕事を頑張っております。

--TM

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