ASICS SKATEBOARDINGとSCI-FI FANTASYの最新ビデオで存在感を放ったアクワシ・オウス。スケート、音楽、ジュエリーと好奇心の赴くままに世界を広げる生き方はリズミカル。映像の裏側から日々の制作活動まで、アクワシが語る「楽しむこと」の原点。
──AKWASI OWUSU / アクワシ・オウス
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Photos courtesy of ASICS Skateboarding
Special thanks_ASICS
VHSMAG(以下V): 今年はASICS SkateboardingとSci-Fi Fantasyのビデオがリリースされたけど、今の気分はどう?
アクワシ・オウス(以下A): 最高だよ。どっちの作品もテンションが上がっている。もう次のプロジェクトを動かし始めるのが楽しみ。
V: ASICSの撮影で特に印象に残っているスポットは?
A: 沖縄だね。日本に行って、初めて沖縄に行けたのがすごく印象的だった。
V: 撮影中の思い出深いエピソードは?
A: 日本でやったいろんなこと全部。あとはビーチでチェスしたり、京之助と一緒にフェンシングに挑戦したりマジで楽しかった。

V: Sci-Fiのビデオのエンダーもヤバかったね。
A: あれはアリゾナ州のツーソン。チーム全員でダウンタウンにあるカーブしたロールイングラインドのスポットに行ったんだ。自分はノーズブラントを身体が限界になるまでトライした。足がつってボロボロだったけど、かなり惜しいところまではいけた。結局、翌日のツアー最終日にまた戻って、意外とすんなりメイクできた感じ。
V: ウォールライドやスラッピーのクルックをよく取り入れているけど、そのきっかけは?
A: 自分が育ったランチョクカモンガのSpruce Aveっていうローカルパークにメタルコーピング付きの丸いカーブがあって、それでスラッピーを覚えたんだ。ウォールライドは雨の日に家の近くのトンネルで滑っていたときに、仲間のデリックがやっているのを見て「自分もやってみたい!」って思ってそこから練習し始めた。習得するのに数年かかったけどね(笑)。
V: アクワシのスケートには独特のグルーヴがあるよね。そのスタイルはどんな背景や影響から生まれたの?
A: そのときに「楽しい」と思えることをやるだけ。スタイルはこれまでに何度も変わってきたと思う。昔はステアが好きだったけど、最近はちょっとローインパクトな感じかな(笑)。

V: ジュエリーを作ったりファッションも独自のセンスがあるよね。スケート以外のカルチャーから受けた影響は?
A: 音楽とかアートとかいろんなカルチャーに昔から興味があって。そういうのがスケートの枠を超えていろんな視点を持つきっかけになっていると思う。
V: スケート以外の活動、たとえば音楽やジュエリー作りについてもう少し教えて。
A: 13歳くらいのときにピアノを始めたんだ。耳コピで弾いているから理論はまだちゃんと勉強していないけど、いつかちゃんと学びたいと思っている。最近はギターにもハマっていて面白いね。ジュエリーは金属をどうやって形にするのか気になって始めたんだ。ほとんどYouTubeで独学。最近はマイクロモザイクにも挑戦している。

V: ASICSに加わってからチームやシューズに対する印象は変わった?
A: シューズは最高だし、チームもどんどん良くなっている。それは新しいASICSのビデオを見ればわかると思うよ。
V: スケートしてて調子がいいとき、どのASICSのモデルを履いていることが多い?
A: お気に入りはJapan Proだね。箱から出して新品でもすぐに足に馴染む最高の履き心地なんだ。
V: スケーターとしてブランドに求めるものは?
A: 本物であること。そして仲間意識。

V: 今後の予定は?
A: これまで取り組んでいたふたつのビデオプロジェクトが終わったから、次に向けてまた新しい撮影を始めるタイミングだね。
Akwasi Owusu
@wasiwusu
カリフォルニア州ランチョ・クカモンガ出身。ASICS SkateboardingやSci-Fi Fantasyに所属。スケートだけでなく音楽制作やジュエリーづくりにも情熱を注ぐなど、多彩な才能を発揮。クリエイティブなアプローチで注目を集める新世代スケーター。








