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RED BULLによるSKATE TALESのJAPANESE SUPER RATエピソードが公開。ホストを務めるマダース・アプスが吉岡賢人と過ごした東京での時間について語ってくれた。最新エピソードをまだ観ていないスケーターは今すぐチェック!
──MADARS APSE / マダース・アプス

2025.08.14

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photos courtesy of Red Bull Skateboarding
Special thanks_Red Bull Skateboarding

VHSMAG(以下V): Japanese Super Ratと実際に会うまでは彼にどんな印象を持っていた?

マダース・アプス(以下M): あまり事前にイメージを持ちすぎないようにしているけど、優しくて温かいタイプだと想像していたかな。まさにその通りだったよ。最初から大きな笑顔で迎えてくれたね。

V: Japanese Super Ratとして知られていてワイルドな存在感があるよね。ユニークで予測不可能なタイプとのセッションはどうだった?

M: 間違いなくエキサイティングだった。ヤツがクールなことをするのはわかっているし、どんなトリックもかなりの安定感でこなす。彼のやるトリックを全部覚えたいと思ったくらい。マジでヤバい。あとケントがどれだけ才能があるかすぐにわかった。ハンドレール、テクニカルなレッジトリック、ワイルドなボーンレス、そして奇天烈なフラットトリック。あそこまで上手くなる方法はひとつしかない。スケートしまくることだよね。

V: 日本のスケートシーンの印象は? 他の国と比べて大きな違いはあった?

M: みんな本当にスケートが上手いと感じた。少なくとも一緒に過ごしたスケーターたちはね。キックアウトは多いけど、みんな動じないし、スケーターはみんな知り合いみたいだった。あと大阪のスポタカやバーにある小さなミニランプとか、狭いエリアでも思い切りスケートするのに驚いた。どんな場所でも同じスケートだからね。

V: グローバルな視点から見て、日本のスケート文化が際立つと思った点は?

M: スタイルや独特なトリックが際立っていると思う。日本人はよりオープンマインドで、スケートの歴史をよく知っていて、何がクールで何がそうでないかを理解している。ローカル同士の競争も激しいから、日本のスケーターがグローバルシーンに出てくると周りは追いつくのに必死になるんじゃないかな。

V: Skate Talesで世界中を旅しているけど、このエピソードが他のものと違うと感じた点は?

M: このエピソードはOsaka Daggers(www.youtube.com/watch?v=6eYmExnnDLk)や森田貴宏(www.youtube.com/watch?v=s1MZacblhBM)のエピソードの続編みたいに感じる。みんなパンクで、彼らのトラディションを宿した新たな形態がケントなんだと思う。このエピソードは他のものよりナイトスケートが多かったし、デッキに火をつけたりもしたね(笑)。

パンクスケーターの生々しいエネルギーに触発された

V: マダースはこの番組のホストとして馴染みのないシーンに突撃しているけど、ケントと彼のクルーとの時間から個人的に学んだことは?

M: ケントは仲間から本当に愛されてリスペクトされているスケーターで、何がクールかを知っていて、全身全霊でそれに向き合っているということを学んだ。あとは新しいボーンレス、バックサイドとフロントサイドも習った。名人だからね。普通の人が自分をどう思うかなんて気にしないパンクスケーターの生々しいエネルギーに触発された。アナーキー!

 

 

V: 撮影中に不意を突かれたり、プランを見直すことになった瞬間はあった?

M: 今回はなかった。コミュニケーションが取りやすくて信頼できるし、自分のスタイルを貫いている。撮影が終わってからも一緒に過ごしてくれたし。本当に素晴らしい人間で、友達と呼べることを光栄に思う。マジでエネルギーが最高!

V: エピソードに入らなかったけれど、マダースに強い印象を残した出来事はあった?

M: まだエピソードを自分で見ていないから、何が入らなかったかはわからないけど…。ケントとShake Junziと一緒に橋から東京のダウンタウンに向かって汚い言葉を叫んだのは入らなかったと思う。マジで最高すぎて笑ったよ。その後にケントの友達の高級レストランで日本酒を飲んだのも面白かった!

V: カメラが捉えたもの以外で、ケントと過ごした時間や会話で心に残ったものは?

M: 今回は言葉というより気持ちの交換だった。言葉の壁があったからね。でもスケートボードに壁はないし、笑うことも冗談を言うことも世界共通。一番記憶に残っているのは、ケントがかつて寝ていた公園の橋に立ってスケートへの愛について話したとき。そこでの思い出について「エモーショナル」という言葉を使ったんだ。夜に橋で友達とスケートして、最高に楽しい時間を過ごしていた。当時17歳で、スケートの世界への驚きと喜びに満ちていた。それは共感できるよ。

 

V: Skate Talesの核心は「スケートはスポーツではなくライフスタイル」という考えだと思うけど、ケントはその哲学をどう体現していると思う?

M: 完全に体現している。コンペティションには参加しないと思うし、他の方法でクリエイティビティを発揮して、世界中のスケーターにスタイルと神秘性でインスピレーションを与えられる。多くの人にとって彼は謎めいた存在で、最高にクールなスケーターたちに囲まれている。スケートレベルも異常で想像以上。彼のスケートボードは哲学に近いと言える。クールすぎるよね。

V: Skate Talesで出会ったスケーターのなかで、ケント以外でいい感じにローカルシーンを押し広げているスケーターは?

M: このシーズンではティアゴ・レモスを迎えたんだけど、彼は多くのブラジル人に何が達成可能かというインスピレーションを与えている。アンディ・アンダーソンは存在そのものがユニークだし、ミルトン・マルチネスもアルゼンチンのヒーローだね。

V: Skate Talesでの活動を通じて、自分自身のスケートの見方は変わったと思う?

M: 100%! 世界中を回って、いろんなスタイルのスケーターから直接学ぶことができている。スケートをライフスタイルにする方法、スケートで生計を立てる方法、またはまったく違った方法でスケートを楽しむ方法とかを学ぶことができたのは本当にありがたい。これまでフォーカスしたスケーターはみんな超ユニークで、今に到達するために無限の練習を積んだはず。少しの意志力と決意、そして集中力が何をもたらすかを確認できたのはよかった。要するに、これらのストーリーは真実。ぜひ観てほしい。

V: 今後のSkate Talesでセッションしたいスケーターや探求したい場所は?

M: アントニオ・デュラオに会ってみたい。最近はレベルが異次元だから。タイショーン・ジョーンズやナケル・スミスも。だからまたNYCに行きたい。スケーターの宝庫だからね。アフリカにも戻りたい。きっと新しい未知のストーリーがあるはず。南アフリカとか。オーストラリアには一度しか行ったことがないから、Pass~Portのクルーやチマ・ファーガソンに会いに行きたい。でも正直、Skate Talesに関して言えば50以上のアイデアがある。文字通り無限だよ。

V: Skate Talesの次の目的地を選べるとしたら、どんなスケートカルチャーに飛び込みたい?

M: 選べるならたぶんバーティカルスケートを取り上げるべきだと思う。今までピーター・ヒューイットとビーバー・フレミングしかやっていないし、ピーターはどちらかというとボウルスケーター(もちろんバートスケーターでもあるけど)で、ビーバーはナイトロサーカスのメガランプアスリートだから。でも現代のバートスケーターやフィルマーやフォトグラファーもいいと思う。選択肢は無限だよ。

V: 最後に、今回のエピソードを観て感じてもらいたいことは?

M: 深刻に考えすぎるなってこと。スケートボードは笑うことが大事なんだ。これはマジ!

 


Madars Apse
@madarsapse

ラトビア出身のプロスケーターでRed BullのSkate Talesシリーズのホスト。独特なスタイルと世界各地のローカルシーンへの深い探求で知られる。

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