ADIDAS SKATEBOARDING

ストリートからグランドスラムまで
──770の越境

2026.02.24

 New Balance Numericのラインアップのなかでも、チームモデルの新機軸として独特の存在感を放つ770。このモデルをめぐるいくつかの出来事がその勢いを物語っています。
 先日、New Balance Japan本社にお邪魔した際に、パリで撮影された770のキャンペーンの小冊子を入手しました。昨年夏に公開されたプロモビデオの写真版で、あの空気感をそのまま紙に焼き付けたような構成。表紙を飾っていたのは山附明夢。そしてページをめくり、ストーリーが終わりを迎える最後の16ページにも再び明夢の姿が。単発の起用ではなく、キャンペーンの始まりと終わりを担う存在として配置されている点に、ブランドにとっての明夢の重要性とその明確な意思を感じました。

 



 

 そして同じ頃、オーストラリア・メルボルンではローカルショップFast Times Skateboarding主催のデモが開催されていました。そこにも明夢が参加し、新作カラーウェイの770を着用して登場。驚かされたのは現場の熱量。近年ではなかなか目にすることのない、’90年代を彷彿とさせる盛り上がり。ここまで会場が熱狂するデモはマジで珍しい。ソーシャルメディアが広く普及するなか、これは単なるトップスケーター来豪という話ではなく、Numericのシューズを通じてコミュニティが再びフィジカルに繋がっているような印象。
 

 さらに同時期、メルボルンではグランドスラムのひとつである全豪オープンが開催。その公式Instagramでは、なんと大会の全面協力のもとスタジアムをブライアン・リードとリヴ・ラヴレスがクルージングするクリップが公開。世界的テニストーナメントの会場をスケーターが自由に滑るという粋なはからいもNew Balanceならでは。反骨やDIYスピリットを持つスケートと対極にあるようにも思えるスポーツイベントの舞台であえてセッションすることで、ストリートとメジャースポーツの橋渡しをしているようにも。
 

 ということで770を軸にした、パリのビジュアル、メルボルンの熱狂、そして全豪オープンとのコラボ。ローカルショップのデモからグランドスラムの舞台という幅広いクロスオーバーにスケールのでかさを感じます。ストリートに根ざしながら世界規模で展開されるイメージ戦略こそ、現在のNew Balance Numericと770の強さといえるでしょう。

—MK

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