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毒書の秋
──家族

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 読書の秋到来。夏のヒートウェーブにやられてここ数ヵ月は本から離れていたのですが、ようやくバック to 読書。ここ最近で読んだ中でもっとも強烈だったのが今回紹介させてもらう葉真中 顕(はまなか・あき)著の『家族』。
 2012年に発覚した尼崎連続殺人事件をモチーフにしたクライム・サスペンス。女帝(ラスボス)が他人を洗脳して疑似家族なる共同体を形成しながら虐待と搾取を続け、連続殺人に発展するといったもの。描写がリアル過ぎて文章のイメージが頭の中で可視化されながら、文字から目を背けそうになりつつも物語に引き込まれて行く感がエグい。こんな風に洗脳されたらひょっとして弱っているときだったら…。「真実は小説より奇なり」という言葉どおり実際の尼崎連続殺人事件はこの本の内容よりも酷かったことは想像に難くありま1000。至極個人的なあれなんだけど、昨今のキラキラネームの影響なのか当て字みたいな難しい読み方の名前が多くて覚えづらいので、登場人物が多い場合はヒロシ、タケシ、アキコ、カズコとか分かりやすいのにしてもらいたいものです。
 AmwayではなくてAnyways、活字中毒の人、暇を持て余している人、刺激を求めてるって人にレコメンドの1冊。胸糞注意なので自己責任でよろしくメカドック。

─KE

 



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