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朝晩の冷え込みが強まる年末に差し掛かると観たくなる映画
──SMOKE

2017.11.22

 朝晩の冷え込みが強まる年末に差し掛かると観たくなる映画があります。それは、NYはブルックリン・パークスロープ在住の作家ポール・オースターが1990年に発表した短編小説『オーギー・レンのクリスマスストーリー』がきっかけとなり、映画監督のウェイン・ワンが1995年に手がけた『スモーク』。
 14年間も同じ場所で街の風景を撮り続けるタバコ屋のオーナーのオーギー。タバコ屋の常連で妻を亡くしたことによりスランプに陥った作家のポール。そのポールが交通事故に遭いそうになったところを助けたラシード。この3人を軸に、ブルックリンのタバコ屋に集まる人々の交流や日常を描いた作品。ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハートやフォレスト・ウィテカーといった実力派がキャストを務めているだけでも要チェックなのですが、登場人物たちの日常を切り取ったストーリーが心地良く展開していく中に見え隠れするオヤジたちの男臭くも哀愁あふれるロマンティシズムがたまりません。甘くも無骨なトム・ウェイツの曲がBGMとして効果的に使われていたり、Group Homeの名曲“Supa Star”が走り去る車の中でかかっていて一瞬だけ聞こえてきたりするのも個人的に最高(一瞬しか聞こえないにも関わらず、なぜか“Supa Star”はサウンドトラックに収録されています)。脚本のもとになったポール・オースターの短編小説も、劇中でこれ以上ない最高の形で使われています。
 胸がジーンと暖かくなる映画。クリスマスはまだ先ですが、ぜひ男たちの不器用ながらも優しい物語をぜひ観てください。ちなみに、この『スモーク』のスピンオフとも言える『ブルー・イン・ザ・フェイス』という素晴らしい作品もあるのですが、その話はまた次の機会に。

--MK

 

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