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極上の食物語
──アグリー・デリシャス

2019.05.21

 ここ数年、アメリカのエンタメ作品に主役級のアジア人キャストが増えたような気がします。
 というのも、アメリカにおけるアジア人のイメージとは、細くつり上がった目、たどたどしい英語、数学オタク…。ハリウッドなどの映画に登場するアジア人は、ある程度バカにされた形で描かれたり、空手の達人、忍者、侍など、何かしらの民族的ステレオタイプに沿ったキャラクターが多いというのが定説でした。それが最近ではキャストほぼすべてがアジア人の映画『クレイジー・リッチ』、アジア人男性がスクリーンの中で初めて白人女性と性行為するという歴史的シーンを収録したと騒がれたTVドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』など、固定概念、偏見、差別という枠を脱却した形でアジア人がさまざまな作品に登場するようになっています。
 このようにアジア人に注目が集まるようになった中で紹介したいのがドキュメンタリーシリーズ『アグリー・デリシャス』。NYを拠点にシェフ/レストランオーナーとして活動する韓国系アメリカ人のデイビッド・チャンが、食を通して移民が多いアメリカのさまざまな文化や社会問題を掘り下げていくという内容。ピザをテーマにしたエピソードでは「デリバリーピザも美味い!」と本格的なピザ職人を前に言い切ったり、フライドチキンには黒人にまつわる人種差別の歴史的背景があることに改めてフォーカスしたり。かっこつけただけの高級グルメ番組ではないというのがこのシリーズの面白いところ。
 アジア人がナビゲーターでストーリーが展開していくため、日本人にも共感できて感情移入しやすいというのもミソ。Netflixに加入しないと観ることはできませんが、気になる方は是非。腹を鳴らしながら、食を通していろんなことを学んじゃいましょう。

--MK

 

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