バイクにまたがり、砂埃にまみれ、大地やモーテルで一夜を明かして砂漠でスケートやサーフセッションを楽しむ。そんなロードトリップを記録をしたBrixtonの50wtシリーズ第3弾、『50wt MONUMENT VALLEY』が先日公開されました。
今回の舞台はアリゾナからユタ州に広がる雄大な大地、そして最終目的地のモニュメントバレー。監督を務めたのは『シンプソンズ』のディレクターとして知られる筋金入りのモーターサイクル愛好家のマーク・カークランド。参加したのは、スケーター、サーファー、チョッパー乗り、アーティストなど、Brixtonを軸に繋がった多彩な面々。コリン・プロヴォストやライアン・タウンリーといったBrixtonのライダーはもちろんのこと、ボビー・ウォレストやマックス・シャーフといった名だたるスケーターに加え、著名シェフのマティ・マセソンやフォトグラファーの永原 建も登場。彼らの旅の記録が16mmのフィルムで美しく描き出されています。
個人的に印象的だったのは、「大切なのはナイフの良し悪しじゃない。どう扱うかが大事」というマティの言葉。クラシックカーや年季の入ったバイクでの移動中にタイヤがバーストしたりエンジントラブルが起きることもしばしば。そんなアクシデントさえも魅力に変えてしまうのがこのシリーズの強み。豪華でもなく洗練もされていない。完璧じゃないからこそ超絶リアル。
「ガレージ、サーフ、スケート、音楽、アウトドアといったブランドのすべての要素を体現している」と語るのはBrixtonのマーケ担当者。その言葉どおり、本作は単なるバイク映像ではなく、Brixtonというカルチャーが一本の映像作品に凝縮されています。しかもやりすぎないというか、押し付けがましくもないバランスが◎。過剰な演出もなく、映像の余白が旅の空気感を際立たせているのも好印象。
というわけで、Brixtonの『50wt MONUMENT VALLEY』。砂煙を上げながら人生を謳歌する本作をごゆっくりお楽しみください。旅に出たくなること必至です。
—MK










