VHSMAG誌上で自分がテキストをパンチするときは、どうしてもSb Skateboard Journalにまつわる話が多くなる。Randomというコーナーに住民票をおきながらも、たいがいはSb的目線のコラムじゃないかよってことになる。それで、Sbというと、VHSMAGのスポットシーカーの肉欲某太郎との共闘のもとにバージンスポットの魅惑さ溢れるグラビアも力を入れている部分。しかし、これがまた問題なところもありまして、(Sbは24年間という年月を刊行してます)過去には「実際に何カット使われるのか、先に決めて欲しい」とか「確実にページになる企画じゃないと撮影したくない」というような意見をフォトグラファーからいただくことも。数多あるいい写真から、しかも好き嫌いの審美眼は人の数だけある写真というシロモノから、限られたページのためにグラビアを選んでいく。痛い思いをしてなおメイクにもっていくスケーター、そして彼らとともに地べたを這うフォトグラファー。当然、そこにページになる(=人々に表現する、対価を得る)という保証がないと、撮影に行くのも大変ではある。それは理解できる。ただ、その撮れた写真をどこにもっていくか、例えば他のスケボーマガジンや海外メディア、スケボーブランドの広告、自前のジンや写真集など、そういうディレクションは見事メイクしたスケーターとそれを記録したフォトグラファーのものである。Sbが保証する以前に、その1枚の行方を担保しているのは、メイクした者の特権のはずなのだ。ということで、Sbのグラビアは、フォトグラファーにページを担保していないのと同時に、フォトグラファーやスケーターに担保してもらっていないページということになる。実際に、24年間、素晴らしいスケボーの写真と巡り合うことができる機会を現場サイドからいただいていることに感謝している。だからこそ、こちらサイドの無用な提灯キャプションはぶら下げずに、ソリッドにフォトグラファーとスケーターだけのグラビアをページにするように徹底している。それでこそ見た人に突き刺さるって思っている。そうやって続けてきたSbの最新号のグラビアにナメカワケントが登場した。ショップHighsoxの秘蔵っ子にしてVans Japanのリーサルウェポン。加えて、PASS~PORTの正規代理店であるHarvest Dist.からもスーパーフロウで商品提供を受けるヤングガン。やってることはエグいのはもちろん、担保できないと言っているグラビアをひとりで2カット、見開きでジャックしている。思えば、松尾(ヒロユキ)くんや戸枝(ヨシアキ)くんなんかも、こうやってグラビアをジャックしていた。まさに、むしりとっていくようにページを彼らのビルボードにしていた。それがスケボーのいいところ。それが(スケーターもフォトグラファーも)大変だけどスケボー写真のいいところ。すごいものかかっこいいものがページになるという部分。Sbは担保できない世界だからこそ、スケボーのみが自身を保証するような荒削りだけどやばいスケーターが登場できる世界でもある。PASS~PORT、それはスケボーで人生を旅してそのスタイルを担保していくスケーターにとって、とても大切なキーワードでもある。オーストラリア発のスケボーブランド、PASS~PORTのビジュアルが載ったSbの最新号を見返しながら、そんなことを改めて思った。
—SENICHIRO OZAWA(Sb Skateboard Journal)
















