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Supreme傘下のデッキブランド
──VEHICLE

2020.05.25

 歴史に“もしも”は禁物かもしれないが、今回はもしかすると大成していたかもしれないデッキカンパニーについて。
 Vehicleというデッキブランドの名前を聞いて「おぉっ」と思わず声を上げてしまったそこのアナタは相当な好き者か単なるオジサンのどっちか。ボストン出身で元Zoo Yorkのライダーであったロビー・ガンジェミが立ち上げた所謂スモールブランドのハシり。スケートもHip-Hopも東 vs 西なる対立構造が激しかった時代。
 ブランドを手掛けたのは、ロビー・ガンジェミを筆頭にSupremeファミリーのジオ・エステヴェスとジェイミー・ストーリー。NYのスケートカルチャーの黄金期を築いた鉄板メンバーを首脳陣に据え、ライダーも超豪華! となるはずだったのだけれど、ブランドのローンチ直前にドタキャン問題発生。当初の予定ではフレッド・ガルとキース・ハフナゲルがチーム入りのはずだったが、フレッド・ガルが当時所属していたAWSにVehicleの話を切り出したところ、慌てたAWS側がフレッド・ガルに新ブランドのディレクションを任せることで、AWS傘下に留まってもらったとか。そうして始まったのがHabitat。そうなると後はドミノ式で、フレッドがやめるならオレも…って具合にハフナゲルが続き、ビッグネームが抜けた穴をヴァニーク・ハコビアン、イーライ・リードなどボストン勢で補い(有名になる前)、センセーショナルなブランドデビューを飾る予定が、ガンジェミのプライベートブランド的な扱いでシレッと始まり、気がつくとフェイドアウト…。
 もしかするとガンジェミの人格(切れキャラ)にも問題があったのかもしれないが、スタートダッシュがよければブチかっこいいブランドとして今頃は‥と悔やまれます。日本では代理店(GAME Dist)を介して細田大起がサポートされていたのですが、同じくNYのアパレルブランドであったUXAを介して、Vehicleの本チーム入りも可能性としてはあったはず。
 う〜ん、イケてるスケートブランドはどうして短命なの…。ビジネスとカルチャーは両立できないのか!? って永遠の問いかけをしながら、好物の鯛焼きをゲトりに出掛けます。終わり。
 
─KE

 




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