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有志が支えるローカルシーン
──和歌山県スケートボード協会

2020.12.17

スケートショップHOMEとのやり取りをきっかけに、和歌山県内初となるスケートパークの実現に尽力した和歌山県スケートボード協会に話を聞くことができました。ローカルが一致団結して支えるスケートシーンのリアル。

—TM

 

VHSMAG(以下V): まずは和歌山のスケートシーンについて聞かせてください。

和歌山県スケートボード協会(以下W): シーンと言えるほどシーンが育っていないのが現状です。ただ、パークだったりショップができたことにより今後に期待してほしいです。

V: 関西には大阪や神戸、京都などそれぞれのシーンがありますが、和歌山ならではの魅力や特徴を教えてください。

W: 和歌山県の各地に小さなシーンがあり、個々で頑張っているスケーターも多いです。大きなシーンがしっかりできていないので、これからいい感じになってくると思うので期待していてください!

V: 和歌山のスケートシーンに感じる問題点はありますか?

W: しっかりとスケートのルールが伝わっていないのが現状です。スケーター同士の繋がりも弱く、まだきちんとまとまっていない感じなのでこれに関してもこれから良くなっていけばと思っています。

V: シーンが成熟してないならまだまだ進化の余地があると思います。どんなシーンに育てて行きたいですか?

W: そうですね。まだまだ進化していくと思うのでこれからが楽しみです。和歌山をもっと盛り上げられるようにがんばっていきたいです。SNSやWebで新しい情報が飛び交いオートマチックにシーンが進化していくなかで、和歌山内での先駆者へのリスペクトと、上手い下手ではなく週末の趣味だったり、本気で天下を狙うような真剣な遊びとしてだったり、それぞれがそれぞれの方法でスケートを楽しめるようになればと思います。

V: 今年3月に和歌山初となるわかやまスケートパークがオープンしましたが、そちらの経緯は?

W: すごく田舎で人通りも少ないですが、ストリートではすぐに警察が来てキックアウトをくらいます。ここ最近はスケートブームってこともあり、なおさらキツくなったような気もします。ストレスなく滑れる場所が和歌山にはほぼなかったので、気兼ねなく滑ることができる場所が欲しいなぁ~ってところからスケーターが集まって、行政と一緒に行動してなんとか作ってもらうことができました。

V: パーク建設にあたって苦労した点は?

W: パブリックのパークってこともあり、議員、行政、和歌山県教育生涯学習局スポーツ課の力を借りることが多かったのですが、いろいろとたらい回しにされたり、話が進むにつれ関係ないところからあーだこーだ話が出てくることもあり、それらに配慮しながら建設に向けて活動したことです。なにより作ってくれるかどうかもわからないものに対して、イベントやゴミ掃除などを何年も続けて行くことが大変でした。
 



V: 大変な苦労をして実現したわかやまスケートパークのこだわりは?

W: 素人から玄人まで、いろんな人が楽しんでもらえるパークを目指しました。

V: パークができてうれしかったことを聞かせてください。

W: 思いっきりスケートに特化した施設が和歌山にはなかったので、できた瞬間はガチ上がりしましたね! 年齢、性別、住んでいる地域など関係なく、みんながそれぞれの楽しみ方でパークを使っているのを見たり、聞いたりするといまだにテンションは上がります(笑)。パークができたことにより、スケートを復活した人がいたり、親子でスケートを始めるっていう光景も増えたのでうれしいです。
 



V: パークができて状況に変化はありましたか?

W: パークができたことにより、純粋にスケーターが増えたり、スケートに対して理解してくれる人も増えたと思います。その反面、ストリートでのスケートがより厳しくなったことと、モラルがない行動をする人やマナーが悪い人も目立つようになってきました。

V: HOMEという協会のメンバーが運営しているショップがありますよね。地元のシーンのためにショップで行っていることや気をつけていることなどを教えてください。

W: できるだけスケーターとコミュニケーションを取るようにしています。HOMEはスケーターだけでなく、普通にファッションに興味があるお客さんも多いので、両者が繋がってくれたらうれしいし、少しでもスケートに理解を持ってもらえるようにショップとして気をつけています。いろんな垣根を越えて人と人が繋がる場所がショップだと思うし、誰にでも家のように帰ってこれる場所のひとつにお店がなればと思ってるので、名前もHOMEです(笑)。
 


V: 和歌山県スケートボード協会の活動や今後の展開について聞かせてください。

W: しっかりとモラルを伝えながら、スポーツっぽくなりすぎない活動を目指しています。あくまでもスケートはストリートカルチャーだと思うし、スケートの素晴らしさを理解してもらえたらと思います。ルールは破ったとしてもマナーをしっかり守れるスケーターが増えるようにしたいです。

V: 和歌山から全国に発信したいことは?

W: 特に何の特徴もない和歌山ですが、スケーターと行政の力で実現したパークにぜひ遊びに来てください。いろいろと難しいことも多い世の中ですが、めげずにコツコツと続けていくことでカタチになるものもたくさんあると思うので。和歌山県からですが、なにかお手伝いができることがあればぜひ声をかけて欲しいです。

 

問い合わせ 和歌山県スケートボード協会
@a.w.s.a073 / www.facebook.com/AWSA.SK8

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