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SLSやX GAMESの制覇に続き、前人未到の快挙を達成。世界を股にかけて活躍する西村碧莉が、日本人女子として初となる人気ゲームソフト『トニー・ホーク・プロ・スケーター1+2』のキャラに抜擢。
──AORI NISHIMURA

2020.07.03

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photos courtesy of Nike SB Japan, Activision
Special thanks_Activision

 スケートボードのゲームシリーズ『トニー・ホーク・プロ・スケーター』の第1弾がアメリカでリリースされたのが1999年。本作は世界中で大ヒットを記録し、翌年にリリースされた第2弾とともに2000年代初頭におけるビデオゲーム業界のベストセラーに。本シリーズでトニー・ホークは巨額の富を築き、これまで行っていたコンペティション活動を引退。そして手に入れた資金をもとに大規模なスケートイベントや恵まれない地域にスケートパークを建設するなどという慈善事業に専念するように。
 このように、アメリカにおいて『トニー・ホーク・プロ・スケーター』シリーズは、スケートを一般大衆に浸透させただけでなく、スケートコミュニティの環境改善にも貢献してきたのだ。そして特筆すべきは、本シリーズに登場するプロスケーターたちもその恩恵を受けることができたということ。エリック・コストン、アンドリュー・レイノルズ、ジェフ・ロウリー、エリッサ・スティーマーなど、プロたちの人生が本シリーズによって経済的に好転。これはスケーターだけで回してきた小さなスケートコミュニティに外部の資本が加わり成功を収めた好例だと言えるだろう。
 そんなビデオゲームシリーズの初代2作品が完全リマスターされ、『トニー・ホーク プロ・スケーター 1+2』として復活を果たす。'90年代後期や'00年代初頭のヴァイブスはそのままに、高解像度のHDグラフィック、進化したトリックと新たなスケーターを迎えて待望のカムバック。そして日本からは世界で活躍する西村碧莉がNEWキャラクターとして登場。スケートコミュニティにポジティブな影響を与えた名作ゲームに日本人スケーターが起用されるという歴史的快挙。これをきっかけに日本のスケートコミュニティのさらなる活性化が期待される。

 

VHSMAG(以下V): 今はアメリカ在住ですが、LAでの生活はどのような感じですか?

西村碧莉(以下A): 普段は起きてから午前中に近くのパークに毎日滑りに行ってます。そこでお昼頃まで滑ってランチを食べて、1回家に戻って午後にまた姉と一緒にスケートパークに戻ることもあればショッピングに行ったりすることもあります。雨が降らなければ毎日スケートパークに行って滑ってますね。

V: 一緒に滑るスケーターは?

A: 一緒に滑りに行く特定のスケーターはいません。パークに行くといろんなプロの選手がいたりしますけど、一緒に滑るっていう感じではないですかね。普段は基本的にずっと姉たちと一緒にパークで滑ることが多いです。その日の気分によっていろんなパークに行くのでいつも滑るスポットっていうのはないです。

V: 日本人女子スケーター初のゲーム登場は日本のスケート史にとって前代未聞の快挙です。ゲームのキャラクターに起用された率直な感想をお願いします。

A: ゲームキャラに起用されたことは自分にとってすごくいい経験だと思うし素直にうれしかったですね。ゲームの存在は前から知ってたんですけど一度も遊んだことはなくて、出てる他の選手たちは業界のトップライダーばかりなのでそこに自分の名前が一緒にあるのはすごくうれしいです。

V: 今回のニュースを聞いたときのシチュエーションは?

A: 確か代理人から連絡があって、「トニー・ホークのゲームに出れることになったよ!」って伝えらました。最初は何の話かわからなかったんですけど、説明されてすごくビックリしたしうれしかったです。

V: 家族や友人の反応は?

A: 父が原作を知ってるのですごく喜んでました。情報が解禁されてからは周りの人たちからたくさん連絡をもらいましたね(笑)。

V: 今回は前作のエリッサ・スティーマーに加えて女性スケーターが4名追加されています。女性スケーターが注目を集めていると感じる瞬間は?

A: あまり女性スケーターだからとかっていう意識はしないんですけど、女性の大会とか女性だけのムービーとかが増えてきてるので、そういう意味では注目を集めてるのかなぁとは思います。今後はもっと女子スケーターが増えていったら業界が盛り上がると思います。

V: 今回はNike SBのチームメイトが多数登場します。中でもお気に入りのスケーターは?

A: シェーン・オニールですね。やっぱり大会会場なんかで見てても、彼はコース外で軽くウォームアップをしてるだけでも全部のトリックのクオリティが高くてクリーンなんですよ。メイク率もとにかくすごいのでゲームではどんな感じなのか気になります。

最先端の技術とすごい機材を使ったゲーム制作の裏側が見れて面白かった

V: ゲーム完成までのプロセスを教えてください。

A: 四方八方にカメラと電気がついてる球体みたいなやつの中に入って全身と表情の撮影をしました。いろいろと初めてのことばっかりでしたけど、最先端の技術とすごい機材を使ったゲーム制作の裏側が見れて面白かったです。

 



V: プロセスで大変だったことは?

A: 大変だったのはいろんな表情を撮るために何パターンもの表情をしなければいけなかったこと。やっぱり顔だけで動きなんかの表現をするのは凄い難しいことなんだなと実感しました。でもそれもいい経験だったので楽しかったです。
 


 





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www.tonyhawkthegame.com/ja

 

V: 自分のキャラクターのお気に入りの点をきかせてください。

A: 今回のゲームはグラフィックがすごくキレイで、自分が本当にそのまま表現されてるところです。最初自分のキャラクターのサンプルを見たときは写真かと思ったぐらいリアルでビックリしました。

V: コストンやナイジャ、レティシアやシェーンなど、Nike SBのチームメイトとの共演になりましたね。

A: まだプレイできてないんですが、いろんな選手を使って遊べるので楽しみです。

V: 近年は日本人スケーターの世界的活躍が目立ちますが、日本人スケーターのスキルが向上した原因は何だと思いますか?

A: 海外のコンテストに日本人選手が出始めたからっていうのが大きいと思います。日本人選手が出れる大会が増えてきてるので、それが環境の変化に繋がってると思います。あと海外で時間を過ごす日本人スケーターが増えてきてるっていうのも大きいと思います。

V: 今回のゲームによって日本の世間一般にどのような影響を期待していますか?

A: たくさんの人にゲームをプレイしてもらって少しでもスケートボードに興味を持ってもらえたらなって思ってます。

V: では最後にスケーターとしての夢をお願いします。

A: みんなに認めてもらえるプロスケーターになることですね。いつか自分の名前の入ったシグネチャーの板を出したいですね。

 

Aori Nishimura
@aori_nishimura

2001年生まれ、東京都出身LA在住。ハンドレールやステアをはじめとするビッグセクションを果敢に攻めてSLSやX Gamesを制し、世界の頂点に君臨したスケートコミュニティの女王。

 

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