エミール・ローレントとともに制作したエディット"SEASONS"は、ふたりの化学反応が生んだ作品。自然体のスタイルを貫くブレント・アチリーに、同作の魅力とASICS SKATEBOARDINGとの取り組みについて話を聞いた。
──BRENT ATCHLEY / ブレント・アチリー
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Photos courtesy of ASICS Skateboarding
Special thanks_ASICS
VHSMAG(以下V): ブレントとエミール・ローレントをフィーチャーした"Seasons"が公開されたけど、このアイデアが生まれたきっかけは?
ブレント・アチリー(以下B): 自然に生まれた感じだね。一緒に滑りながら盛り上がったんだ。エミールはいつもテンションを上げてくれるし、何度もトライし続けるモチベーションをくれるから。
V: エミールと一緒に撮影するなかで新しい発見はあった?
B: 特に今まで知らなかったことはないね。エミールは身長のわりにオーリーが高い(笑)。
V: シェアドパートはブレントにとってどんな意味があると思う?
B: より意味があって楽しい。オレらのスタイルはかなり対照的だから、自分がどう貢献できるかを考えるのもワクワクするかな。

V: ブレントのスケートスタイルは脱力系の極みだよね。
B: 「気張りすぎず賢く」って感じかもしれない。でも単に怠けているだけかも。スケートは見た目ほど簡単ではないし。脱力の度合いも年々変わってきたと思う。自分でもよくわからないね。
V: 外から見るとミニマリズムやリラックスした姿勢を大切にしている印象。私生活でその考え方に影響を与えたことはある?
B: わからないね。頭のなかのことや生活全般は時にカオスだし、スケートはそのなかで無意識に落ち着いて物事を整理する手段になっているかな。
V: ブレントのスタイルはこれまでどのように進化してきたと思う?
B: さっき言ったことと少し重なるけど、物事が自然に噛み合ってきた感じ。考えすぎず、流れに身を任せるようになった。

V: ブレントのスケートスタイルには地元ポートランドの影響があると思う?
B: 一概には言えない。都市ならどこでもいろんなタイプのスポットがあるし、ポートランドは選択肢が豊富だから。たぶんそれが多様性や、理想的でなくてもあるもので楽しむ力を育んだんだと思う。仲間と滑る楽しさも変わらずあるし。
V: 長年スケートを続けるなかで大切にしてきた価値観は?
B: スケートは楽しいということを忘れないこと。あと自分が身体的にも精神的にもスケートできる環境を与えられていることに感謝すること。
V: ASICSのチームに加入するきっかけは何だったの?
B: 最初は予想外でちょっと意外な感じだった。キャスパーから連絡があって面白そうなプロジェクトだと思ったんだ。エミールがいたのも決め手だった。そのときにジーノの話も聞いたと思う。どれも魅力的に聞こえたんだ。当時のASICSは自分のなかでは比較的アンダーグラウンドなシューズブランドだったから、スケートをサポートしたいと言ってくれたのは新鮮でうれしかった。2005年頃にElementに戻った頃にASICSのSKYHAND OGを履いたことがあって、それも最高だった。しかもそれが今年スケートモデルとして登場するらしい。もともとASICSにはいい印象があったってこと。

V: 他のブランドと比べて、ASICSのシューズの特徴や履き心地で印象的な点は?
B: 今のところシューズは最高だし、ますます良くなっている。ASICSはオレたちスケーターのニーズをしっかり聞いて、機能的なスケートシューズを開発するためのフィードバックを求めてくれる。素晴らしいNEWモデルももうすぐ登場するからお楽しみに。GEL-NYC Sportstyleを履いてスケートするのもマジで最高。
V: ブランドのビジョンや哲学で、特に共感する部分は?
B: 新鮮で面白いことに挑戦している素晴らしいチームと会社全体。スケートシューズの進化を見ることができるのにワクワクするし、ブランドの歴史やOnitsuka Tiger、スポーツスタイル系のアイテムも最高。「Sound Mind, Sound Body(健全な精神は健全な身体に宿る)」という理念も自分に響く。
V: 今後はASICSとどんなプロジェクトに取り組みたい?
B: シューズの開発を手伝ったり、キャンペーンに関わったりしたい。今回話したような、楽しいスケートを反映したビデオプロジェクトもやりたいね。ASICSは自分が関わっている非営利団体@pushmovementもサポートしてくれているから、今後お互いにどう支え合えるか楽しみだよ。
Brent Atchley
@brentatchley
オレゴン州ポートランド出身。脱力系スタイルの権化。ASICS Skateboardingの一員として、エミール・ローレントとともに"Seasons"と題したエディットを公開したばかり。










