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VANS APACの最新作“LAVA”でラストパートを飾ったルビことルビアンダ・ラフマン。インドネシア・ジャカルタを拠点に活動するヤングブラッドが同作の撮影を振り返る。
──RUBIANDA RACHMAN / ルビアンダ・ラフマン

2023.03.02

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photos_Ajiem Serr
Special thanks_Vans, Mark Khor

VHSMAG(以下V): まずスケートを始めたのは?

ルビアンダ・ラフマン(以下R): 7歳か8歳くらいの頃。最初はYouTubeのスケート動画を適当に観たりトニー・ホークのゲームをやってた。そこからスケートに興味を持つようになった感じ。

V: 父親がインドネシアで有名なミュージシャンなんだよね? 父親も夢を追いかけてたわけだから、ルビのスケートにも理解があったんじゃない?

R: そうだね。父親が音楽を演奏したりプロデュースするのを見ながら育ったんだ。父親が音楽でやってきたことに触発されてるのも確か。Ada Bandというバンドだった。2000年代初頭のインドネシアのポップミュージックだね。

V: スケートを始めたころに観てテンションが上がったビデオは何?

R:  子供の頃は『Baker has a Deathwish』とか『Chronicles 2』、ローワン(・ゾリラ)の“Certi-Fried”のパートとかを観てた。今でもBakerのビデオはよく観てる。最近のT・ファンクとタイソン(・ピーターソン)のWパートもヤバかった。

V: 影響を受けたスケーターは?

R: 多すぎるね…。インドネシアだったらアブサー(・レベ)、マリオ(・パランデング)、デデ(・バユ・サトヤ)、フラバワ(・ジュニア)。それ以外だとタイソンとローワンかな。ローワンは好きだな。非の打ちどころがないよね。

V: たしかにルビのスケートにはローワンの影響が見えるかも。ジャカルタのスケートシーンはどんな感じ?

R: 成長してるかな。ジャカルタから多くのスケーターが出てきてるし。新しい建物ができて路面のいいスポットもたくさんあるけど、基本的に路面の悪いスポットが多い。特にバリ島のスポットはラフだね。

V: インドネシアでストリートスケーターはどんな感じで見られているの?

R: 「何してるんだ!」って怒る人もいるけど、ジャカルタの警察はあまり気にしてない。キックアウトするのはたいてい警備員。警察はチルであまり邪魔しない。私有地でスケートしたら切符を切られるかもしれないけど、それ以外はただキックアウトされるくらい。

V: 今のスポンサーは?

R: バリのMotion Skateboards、タイのTight Hardware、Vans。

V: Vansに加入した経緯は?

R: マリオがVansの人にオレのことを話してくれて、まずフロウからスタートした感じ。

V: じゃあ子供の頃に影響を受けたスケーターがきっかけでVansに加入したんだね。

R: 今はMotionのチームメイトでもあるんだ。

V: 2021年に“Youth Manifesto”、昨年は“KUTA 911”が公開されたよね。つねに撮影してると思うけど、普段はどうしてるの?

R: 今はまだインドネシアを拠点に活動してる。一緒にスケートしている仲間がほとんどバリ島にいるから、そこにいることが多い。1日中仲間とスケートして、一緒に遊んだり撮影したりして、その後ビーチに行く。そんな毎日だね。

 

V: ここ2年で公開された作品と比べて“Lava”のパートはどうだった? スタイルが洗練されてトリックのサイズも大きくなったような気がするけど。

R: “Youth Manifesto”はレッジが多くて、クリップは全部インドネシア(ジャカルタ、バンドン、バリ)で撮影されたものばかりだった。“Lava”ではハンドレールが増えた感じがする。

 

V: ちなみに撮影期間は?

R: 撮影の終盤かな。かなりテンションが上がったね。

V: ちなみに撮影期間は?

R: “Youth Manifesto”で使わなかったクリップも入ってるけど、それ以外は1年足らずで撮影したかな。最初の撮影ツアーが2022年4月だったから。

V: やっぱり地元で撮影したクリップが多い?

R: 3割か4割くらいかな。インドネシア以外では、シンガポール、マレーシア、タイで撮影した。楽しかった。シンガポールとマレーシアはインドネシアと比べるといいスポットがたくさんあったけど、シンガポールはストリートスケートに関してはちょっと厳しい。スポットによっては罰金を取られることもある。警察にパスポートをチェックされてヤバい瞬間もあったけど。でもどうにか大丈夫だった。シンガポールでは唾を吐いたりガムを噛んだりしても罰金を取られるんだ。オレにとってシンガポールは別世界だった(笑)。

V: では“Lava”で大変だったのは?

R: ラストトリックかな。50-50をかける前のアプローチが狭くて、波打つカーブになってるんだ。あれはマジで大変だった。最初はツアーでジュノ(長谷川絢之介)と一緒になったときにスポットだけ見てたんだ。それでラストトリックにいいんじゃないかと思って。それでシンガポールに戻ってきてトライした感じ。1時間くらいかかったかな。実際のグラインドよりも、あのアプローチのカーブがキツかった。メンタルがヤラれたね。

 

APACチームのみんなと新しい経験をすることができた

V: では今回の撮影でうれしかったのは?

R: いろんなスポットを滑って、APACチームのみんなと新しい経験をすることができたこと。Lavaのビデオプロジェクトに参加できて本当によかった。Vansには本当に感謝してる。

V: 個人的にはレールの50-50からのキックフリップアウトが好きだけどね。

R: ありがとう。あのクリップもヤバかった。あれはジャカルタのスポットだね。

V: 今回のプロジェクトでは、日本のスケーターとも一緒にセッションしたよね。

R: そうそう。(星野)ダイキ、ジュノ、ショー(・ウエスト)、(佐々木)トア、(前田)ヒナと滑った。最高だった。ショーのスケートは見てて楽しいし、実はダイキとはこの前にも何度か一緒に滑ったことがあるんだ。Vansのアメリカツアーでも一緒だったし。ダイキとはいつも楽しい時間を過ごしてるよ。ジュノとも2回一緒にツアーに出てる。

 

V: ということで“Lava”ではラストパートを飾ったわけだけど、次のプロジェクトは何か決まってるの?

R: インドネシアのHoliday Routeというクルーと一緒に映像作品を作るかもしれない。でもまあ、機会があれば何でもやりたいね。スケートを続けて旅にさえ出ていられれば最高だよ。

 

Rubianda Rachman
@ruubianda

インドネシア・ジャカルタ出身。2004年生まれ。Vans APACの顔役として活動するアジア注目の若手。代表作は“Youth Manifesto”や“Lava”。

 

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