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週末の死舞
──DEATH DANCE

2020.03.13

 昨年末に公開されたWKNDの映像作品『Death Dance』。この作品はDVD化されたら迷わず買おうと決めていました。というのも最初にThrasherから公開されたときは24時間限定での公開。1度観てみてあまりの良作っぷりに翌日改めて観ようとするも時すでに遅し、タイムオーバーでその動画は削除されてましてね(泣)。年明けにリリースされるという情報は入っていましたが、最近ようやくスケートショップに並びはじめ、すかさずゲットした次第。
 WKNDといえば2014年に設立とまだ歴史の短いブランド。過去のエディットにはGirlを脱退したエリック・コストンが登場し、「コストンがWKNDに移籍?」という説まで浮上していましたが、結局ゲストボードをリリースして話題となりました。各々のライダーやブランドとしての映像もこれまで発表されてきましたが、僕の中ではなんだか掴みどころがなく、謎のブランドっていう認識でしかありませんでした。今回満を持してリリースしたであろう初のフルレングス作品はそんな認識を吹き飛ばす一撃となり、やはり僕の仲間うちでも「あの作品イイね!」と評判も大層よろしゅうございます。
 ロサンゼルスを拠点とする同ブランドですが、驚くべきことに本作には誰もが知る定番スポットというものがほとんど登場しません。かわりに「これどこよ?」なスポットや見るからにヴァージンなスポットがこれでもかとばかりに登場しています。歴史ある有名なスポットでのニュートリックやレコード更新はとても難しいこと。ですが一方であまり見られぬスポットのシークから始まり、地形を上手く活かしたトリックをイメージし、映像として形に残していく過程も決して簡単な作業ではありません。「スポットのチョイスもスタイルの一部」と言われたりするものですが、まさにWKNDのスタイルやカラーが映し出されています。中でも複合的な要素の詰まったスポット(これまた珍しいスポット)を何名かでセッションするチャプターでは、ひとりひとりの弾き出すトリックセレクションがまるで違っていて観る者を飽きさせません。ストリートスケートの面白さがギュッと凝縮され、なんだか知らない地に降り立ってスポットをシークしながら滑りたくさせる、そう言っても決して過言ではありません。
 さて日本からは本郷真太郎がWKNDのフロウライダーとして活躍しているのはもうすでに多くの方がご存知であろうとおり(高橋賢人や星野大喜もナゾのスキットに登場w)。これまでスポットとして思われてこなかった場所を次々スポットと化させる彼もきっといつか、そんなWKNDの看板ライダーになっていくと期待したい。彼も登場する『Death Dance』はYouTubeに公開しているのでありがたいことに無料で再生できます。しかしDVDにはブックレット付の特別版があったりと消費者の欲を掻き立てるところ。何より、自分がイケてると思うモノは実際に買うことで当然ブランドやショップのサポートにも繋がるので、そこんとこ、チョワス!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)






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