だいたい週1くらいのペースで歯医者に通い中の我が身。「年に1度は受診するのがいい」と言われたりもしますが、こちとら4年ぶり。わかっちゃあいるけれど、お金を払って痛い目を見るようなもんだから、なかなか勇気が出せずにここまで延ばし延ばしになってしまった。しかし以前治療した時の詰め物がポロッといってしまったのを機に、重い腰を上げて通院しているところであります。
　しかし当然ちゃ当然なことではありますが、歯科医の施術には感動してしまう。新たな詰め物で僕の奥歯は立派に修復して違和感もございませぬ。ついでにクリーニングもしてくれるので、気がついた頃にはすっかり沈着していた汚れもワンメイクで除去してくれる。中学の頃にメイクしたプリモ to 顔着で自分は前歯をやってしまい、すぐに治療するも年々黒ずみが増しては家族からも「ホームレスみたい！」と笑われてばかりであったのですが、それも4年前に治してもらって以降はキレイに保たれております。前歯がキレイになっただけで、見た目もちょっと若返ったっぽい。
　ちょっと話が飛躍しますが、自分がスケートボードを始めて間もない頃に友人の友人ということでよく一緒に滑るようになったタメの友達がいました。そいつの家は広かったので、仲間内のスケーターがよく溜まってはビデオを鑑賞し、テンション上げて滑りに行くっていう集合スポットでもあったんですよ。自分がスケートビデオなるものを初めて観たのもその友達の家。トリックも何もほとんど知らない頃、「スケボーってこうやって遊ぶものだ」という強烈な洗礼をそこで受けたんですよね。
　その友達とよく滑ってたのは3年間ぐらいだったでしょうか。「そういやしばらくスケボーしてるの見てないな…」と思ってたんですが、久しぶりに会った時にはその足元はスケシューからラバーソールに変わり、スケートボードからウッドベースに乗り換え、ロカビリーバンドで活動するませた高校生になっていて驚いたものです。そんな高校生活の終了後、彼は東京で浪人生活を始め、歯科系大学への進学を目指してたはず。最後に会ったのは自分らが上京して間もない頃に偶然、渋谷ハチ公前で。ヤツは今頃立派な歯科医になっているのだろうか。どこかで開業してたりするのだろうか。元スケーターでロカビリーバンドマン、そんな異色の経歴を持つ歯科医になってたらかなりイケてるな…って過去を思い出してみる秋の夜。オレの歯科通院ももうちょっとでおしまい。

—Kazuaki Tamaki（きなこ棒選手）