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オーリーで魅せることのできるスケーターが東海岸に多い理由
──EAST COAST POWERHOUSE

2015.08.28

 ある日、空を見上げてふと気付いたのですが、「オーリーで魅せることのできるスケーターといったら?」みたいなお方が僕には(もちろんみなさんもそうだと思いますが)何人かすぐに思い浮かぶのですが、その多くがかなりの高確率でイーストコースト、いわゆるカリフォルニアではなく、アメリカ東海岸出身のスケーターであるような気がします。もちろん西海岸出身のスケーターでもすばらしいオーリーを武器に活躍されている達人はたくさんいますし、ここ日本やヨーロッパにもその道を極めた達人が存在します。そしてもっと言えば、世界中のスケーターたちを思わず唸らせるような近代スケートボーディングのトリック全般は、基本的には安定したオーリーを操れるということが大前提になっています。やはり後にも先にも基本をないがしろにしてそのステータスを確立したスケーターは皆無であり、どのような個性でそのスタイルを確立するにせよ、やはりオーリーの安定感というものは絶対不可欠な要素です。
 そしてこの「オーリー」という、シンプルにして無限の可能性を秘めたトリックをそのスタイルの最大の武器として取り込むには、相当な精度と安定感、そしてそのポテンシャルを遺憾なく発揮できる条件をサーチし、それを実践する「野性の勘」みたいなものが不可欠なのではないかと思うのです。
 で、話は戻るのですが、なぜオーリーで魅せることのできるスケーターがイーストコーストから多く輩出されているのか? という疑問にここでひとつの仮説を立てることができます。それは彼らの多くが都市部特有のスケートスポットをその主戦場にしているからということです。なぜなら多くの場合、都市部でのスケートではプッシュ移動に多くの時間を割きます。そしてこのプッシュ移動の最中に取り組むことのできるトリックというものは、難解なものより簡潔なものの方がフィットする場合が多く、また都市部に点在するキックアウトまでの時間が短いスポットで、形になるフッテージを残すためにはシンプルに流れることが重要であり、そのスポットの多くが、オーリーで合わせることすら困難に感じる条件である場合が多いということ。これらの特殊な条件が重なることで、いわば必然的に、都市部でスケートするスケーターたちのオーリーの精度が高まるという結果に繋がっているのではないかと推測できるのではないでしょうか。

--TH (Fat Bros)

 




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