VANS × SHAKE JUNT - SLIP-ON PRO

スケート業界あるある
──とあるチーマネと架空の会話

2020.08.21

 世界の各地のどデカいバンガーや最先端技術を駆使したテクニカルコンボといったトリックを目にしてため息の出ない日はありません。ですが一方で、別の路線を行くスケーターの存在も気になります。具体的にはニッチなスポット使いだったり、メジャーなスポットを斬新な攻め方で切り込むといったスケートスタイルの持ち主。「オメーがハンマーもテクもできねーからじゃんw」と言われれば黙ってうなずくほかありませんが、そんなスタイルを得意とするスケーターのおかげで僕らのようなパンピーも一筋の希望を見ることができるのです。
 今に始まったことではないですが、スケートボードの発展によりその手のスタイルを持つスケーターも許容され、居場所が与えられてきました。正統派トリックはもちろん、異端なトリックをも自身のスケートに反映させ、僕の心を掴んでやまないスケーター。そのひとりにジョン・ガードナーを挙げたいと思います。ちょうど2年ほど前にDCの“Street Sweeper”に登場。「普通なら飛び越えるヤツだよね?」ってなスロープ to レールをくぐり抜けては人々を驚かせたあの人。小柄な体格はスケートを不利にさせるどころか、むしろそれを逆手にとった滑りを随所で披露してくれるのだから自称小動物系男子の僕もニンマリ。長年DCのフロウとして在籍し、チームに正式加入してから1年足らずでチームマネージャーとしての役職をゲット。スケートに打ち込みながらライダーのケアに当たっているのだそう。DCの映像シリーズ“Domino”においても滑りで存在感を発揮しておられました。そのヨーロッパツアーではBakerの悪ガキ集団のイメージを受け継ぐT・ファンクが起こしたセキュリティとのカオスに巻き込まれ手を焼いたとも。それでもチーマネとしてのミッションを見事にこなしたのです。
 そんな話を知るにつけ、僕は勝手な妄想を繰り広げるのです。とあるスポットでBakerのボス、アンドリュー・レイノルズとばったり会ったジョン・ガードナーの架空の会話です。

ジョン・ガードナー(以下J) これはこれはレイノルズ先輩、ご無沙汰しておりますー!
アンドリュー・レイノルズ(以下A) おぉぅガードナーくん、久しぶり。DCの方でよくやってるみたいだねぇ〜。話は聞いてるよ。
J おかげさまで、ボチボチ楽しくやーてますねん!
A そうそう、ウチの若いのがヨーロッパで面倒かけたみたいじゃないか、すまなかったねー。調子に乗ってたなら顔でも引っ叩いてやればよかったのにw
J そんなそんな、何をおっしゃいますやら…。
A まあ、オレはVansに移ってようやく落ち着いてきたところだけど、T・ファンクのことも引き続きよろしく頼むよ。キミたちDCのことだって応援してるんだから。
J お、おおきに…。あれ、レイノルズ先輩…。まさかT・ファンクから何も聞いてへんねやろか…(汗)。

…そんな架空の会話を想像し、本原稿を作成の最中にまさかのニュースが。「T・ファンクが長年所属していたシューズスポンサーとの契約を終了」との噂。うーむ…今後はビッグボスであるレイノルズの所属するブランドに合流するのか、メジャーなスポーツシューズカンパニーへと移るのか。レイノルズが抜けた古巣への後釜なんてのも物語があっていいですね。実際どうなのかわかりませんが、これまた小柄なスタープレイヤーであるT・ファンクの動向も気になって夜も眠れましぇーーん。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 





  • ゑ | Evisen Skateboards
  • Blind Skateboards