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赤道直下のスケートパーク
──UGANDA SKATEBOARD SOCIETY

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 アフリカのスケートシーン。その情報に精通してる人ってそうはいないはず。思い浮かぶといえば3年前の東京オリンピック。アフリカ大陸からの特別出場枠で出場していた選手が、結果はメダルに遠く及ばなかったものの、その場を最高に楽しんでいた姿。また数年前にナイジェリア発のスケートアパレルブランドが渋谷で盛大なポップアップイベントを開催していたことくらいでしょうか。「アフリカにもスケートシーンってあるのか…」ってのが正直なところ。表立ってフィーチャーされることもそう多くないので、イメージが湧かないというか。
 しかし最近気になるのは、ウガンダ・スケートボード・ソサエティ・スケートパーク(@ugandaskateboardsociety)というパークから発信されるクリップ。決して広くもなければキレイに作られてもない、ローカルの手によって作られたクセの強そうなDIYパーク。Google Earthで確認してみたところ、シティエリアから少し離れた、アスファルトの道路と土埃が混在するような発展途上国のイメージそのまんまの場所にありました。そんなパークを拠点に集まるローカルキッズらのスケートも荒削りで、アメリカやヨーロッパ、日本のそれとはまた違う独自路線を進みつつあるように見えます。
 「そもそもウガンダってどこにあるんすかね?」ってレベルだったので調べてみると、エジプトの2,000kmくらい南の赤道が通る国。そのパークもほぼほぼ赤道の上に位置しています。面積は日本と同じぐらいで、物価は日本の4分の1くらいらしい。農業を主な産業とし平均年収は日本円に換算すると約6万5000円。平均年収が65,000円って、コンプリート2台買えるくらい。昨今の増税やインフレなんかでデッキもギアも値段が上がりまくってヒィヒィ言わされっぱなしの日本人ですが、それとは比べ物にならないほどスケートボードが現地の人々にとって高級品であることは想像に難くありません。そんな現地のスケーターをサポートすべく、Supremeやadidas Skateboardingといった大手ブランドを筆頭にさまざまなカンパニーがギアを提供している模様。またクラウドファンディングを活用してパークの建設が行われたり、シーンの継続に生かされているそう。
 高いハードルを乗り越えてスケートを続ける彼らと、手を差し伸べる人たち。なんだか全世界で前へ前へと進んでいこうとしているようで、スケートシーンの素晴らしさを再確認。たとえそれが将来のマーケットを見据えた先行投資的な側面があったとしてもです。
 この先、アフリカの地からとんでもないスケーターが出てくるのを目撃する…そんな日が来るといいですね!

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)
 



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