ADIDAS SKATEBOARDING

広島ローカル潜入記
──視覚的刺激物

2026.02.27

 出張仕事で滞在中の広島よりこの原稿を鋭意執筆中でございます〜。遠出で行く先々では時間の許す限りローカルスケートショップに足を運んでみることにしています。チルだったりイケイケだったり、店主の雰囲気が反映されてたりされてなかったりなショップの様子や、そこに並ぶ品々からそのショップの周りにはどんなスケーターがいるのだろう…とかがぼんやりと浮かんでくるのです。やはりそこで得られるスポット情報や飯情報、ローカル事情といったものはネットやSNSだけでは得られないリアルで貴重なものだったりします。
 広島では、市内にあるCharlieというショップに立ち寄ってみました。Skate Shop Day(今年は2月21日)にかこつけて寄ってみたちょうどその日から、熊本のスケートアーティストKanki画伯の展示がスタート。さっそく多くの来場者で賑わうショップでは展示物に刺激をもらいつつ乾杯したり買い物を楽しんだりと、実にそれらしいSkate Shop Dayとなりました。
 その翌日にはローカルのスケーターによるアテンドで朝からストリートを攻め、正午過ぎに到着した目的地はDLSというパーク。市内の奥まったエリアに位置するこのパークはDIYのコンクリートパーク。聞いたところオーナーの方が、何もわからないところから作り上げていったそう。ところどころガタガタな箇所があったり、アールのコーピングにはさまざまなテイストが用意されてたりと、イレギュラーな要素が板に乗った足元を不安定にしてくれる。それがやっぱりDIYメイドのパークの難しいところかついいところ。「あぁ、滑ってんなぁ〜オレ」っていう気にさせてくれるわけ(勝手にだけど)。アール面を彩るグラフィティの数々もグッド。グラフィティがボムられたパークってなんか好きなんすよ。下手な落書き…じゃなくてライターが残した、気合の入ったグラフィティがたくさんボムられたパークがね。おどろおどろしくも見えるそれらが、時にコンクリートをなめらかにもスリッピーにもしてくれるもので、それらと駆け引きしながら滑るのもまた良し。もともとスケートボードもグラフィティもそこらのならず者たちが発展させてきた文化。それがひとつの場所で交錯しているのもいとをかし。かなり立派でクリーンなパークが増えました。ちょっと寂しいのはそれらにグラフィティやステッカーのボムすら無いことだったりします。そんなこと言ったら怒られそうだけど(笑)。その点、DLSパークはスケーターのみならずグラフィティライターにも活動の場を提供し、シーンを支えていることになります。そんな場所が増え、長く続いていくことを切に願います。
 同時に思うのは、普段レッジを擦ったりマニュアルしたりするのが好きな自分、もっとたくさんトランジションをやっときゃ良かったなぁと…。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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