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普通の人を演じさせたら彼の右に出る者はいない。“中東No. 1ヒット作品(嘘)”
──GOOD KILL

2018.02.21


 
 イーサン・ホークといえば、40代なら『リアリティ・バイツ』、30代なら『トレーニング・デイ』の人って感じかな。20代以下はおそらく相当の映画フリークでないと名前と顔が一致しないかと。なにしろ彼、長年好きな役者のひとりで(ゲイじゃないぞ)、先に挙げた出演作2本も適役なんだけど、イーサン・ホークの真骨頂はある監督とのケミストリーによって発揮されると思っています。ズバリ言うわよ、『ガタカ』('97年)と『ドローン・オブ・ウォー(原題:Good Kill)』('15年)を手掛けたアンドリュー・ニコル監督。イーサン・ホークの魅力を最大限引き出している敏腕シェフ。この監督さん、美意識が高く洗練された作風が特徴的でして、ストーリーそのものよりも背景とか小物とか乗り物とかに目がいってしまってスクリーンに釘付け(十字架ではないぞ)、アーメン。少し興奮しちゃいましたが気を取り直して話をイーサンに戻しますが、タフでもないし天才でもない良心の呵責に悩まされるごく普通の人(顔面偏差値は普通じゃないが)を演じさせたら彼の右に出る者はいません。ネタバレになるのでここで多くは語れませんが、『ガタカ』ではイーサンの影武者役を演じたジュード・ロウもいい味出しています。そして『ドローン・オブ・ウォー』に関しては、原題のままでないと作品の真意が伝わらないので『Good Kill』でお願いします。ということで、自分と同様に暇を持て余している or ちょうどいい映画を探しているって人は、VHSMAGインターンが自信を持っておすすめする、トニー・ホーク出演の2タイトルを観てくだされ。あれっw

─KE

 

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