PALACE SKATEBOARDS – LEV TANJU

palace_lev2013年はReebokとのコラボやオリジナルのプロダクツでもダントツのセンスの良さを見せつけ、年末には12インチのアナログ盤レコードまで発売したPalace。もはやスケートブランドの域を超えた存在となった彼らのリーダー、レヴ・タンジュにその仕事ぶりや気になるフルレングスビデオについて話を聞かせてもらった。

[JAPANESE / ENGLISH]

Words by Katsushige Ichihashi, Photos Courtesy of P.I.C
 
VHSMAG(以下V): 昨年の夏はBoiler Room(※UK発のクラブミュージック系ストリーミングサイト)が主宰する、ファッションや音楽業界のブランド対抗フットサル大会で優勝したらしいね。Palaceのチームは誰が出場していたの? レヴもちゃんとプレイヤーとして出場した? それとも監督役?

レヴ・タンジュ(以下L): そう、優勝したんだ! メンバーはチャーリー・ヤング、ダニー・ブレイディにロブ・マティソン、そしてロンドンでも最高のバーでオレたちのたまり場、バーデンの店員のユミットにロブと一緒によく週末にサッカーをプレイしてるヤツらふたりにも手伝ってもらった。オレは10分プレイしただけで心臓発作を起こすかと思ったよ。

V: 一番たくさんゴールを入れたのは誰?

L: チャーリーかロブだったかな。

V: よくそうやってPalaceのみんなで集まってサッカーするの?

L: ああいう大会があるときだけだね。そして優勝してしまうのさ(笑)。

V: サッカーといえば、以前にUmbroとのコラボラインがあって、2013年はReebokとコラボしていたよね。どちらもイギリスの伝統的とも言える老舗ブランドで、他にはPalaceのオリジナルのアパレルもあえてイギリスで製造したものが多いけど、やっぱり“ブリティッシュ”であることにすごくこだわりを持っているの? それとも単純に地元のブランドや製造元と仕事する方がやりやすいから?

 

PalaceとUmbroのコラボを記念して作成された’90sフレーバー満載のプロモビデオ。
 

L: 実はイギリス人と仕事をするほうがずっと難しいよ。特に意識して英国製にこだわっているわけではなくて、単に僕らはイギリス人で、自分たちが良いと思えるものを作りたいだけなんだ。でも言われてみるとやっぱりブリティッシュだということに対してすごくプライドを持っているのかな。

V: これからもイギリスのブランドとしかコラボを続けないつもり? 教えてくれるワケがないのはわかっているけど、次のコラボはKangolと? それともFred Perry?

L: いやいや、そのどちらも無いよ! ただ自分たちが好きな人たちと一緒に仕事をしたいだけで、どの国のブランドだろうと関係ないんだ。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。それだけだよ。

V: ヨーロッパやアメリカのブランドからもいろいろと声がかかっているんだろうね。

L: やばいプランがいくつか控えているよ。そして確かに世界中からオファーをもらうけど、やりたいときにやりたいことをやるだけさ。

V: レヴはいまフルタイムでPalaceの仕事をしているの? 以前にUKのadidasのスケートチームのマネージャーもやっていると聞いた気がするんだけど。Palace以外のブランドや会社などでも働いていたりする?

L: いまもUKのadidasのスケートチーム・マネージャーだよ。でも時間のほとんどはPalaceに取られてしまっている。できるだけいろんな仕事をこなそうとしているんだけどね!

 
 そして2013年には残念ながらリリースされなかったPalaceのフルレングスビデオ。まさに世界中が待っている1本だが、その作品に関する情報はついに届くことはなく、年末と年始にダニー・ブレイディやチューイー・キャノンのパートがウェブ上で次々とリリースされた。この余裕は一体どこからくるのだろうか? ひとまず少しでも情報を引き出すべく、探りを入れてみることに。

 


Palaceの独特の世界観で魅せるダニー・ブレイディのウェルカムパート。


ストリートスケーティングの美学が詰まったチューイー・キャノンのオンラインパート。
 

V: 世界中が待っているのがPalaceのフルビデオだと思うんだけど、進み具合はどう? もう締め切りが見えてきた頃? それともまだいくつかツアーをして素材を集めたい感じ?

L: 完成はそう遠くないけど、いつなのかと言われたら「できたあがったときが完成」としか言いようがないね。撮影はすべてロンドンでやってるからツアーしても作品の助けにはならない。今回の作品はロンドンのビデオにしたいんだ。Palaceが始動してからずっと、ロンドンでのフッテージはできるだけ使わずにストックしてあるよ。

V: 撮影や編集はすべてレヴひとりでやっているの?

L: 編集は全部、自分でやるけど撮影にはモーフ(Morph / デーン・クルック)も加わってくれている。やつはOGなロンドンのフィルマーなんだ。

V: 一番たくさんフッテージが撮れているのは誰? オーリー・トッド? それとも若手のライダー? みんなフルパートを作っている感じ?

L: あぁ、たしかにオーリーはたくさん撮れてる(笑)。でもビデオの構成がどうなるかはまだ何とも言えないし、誰のパートが一番長いものになりそうか見当もつかない。

V: どこかチームでツアーしてみたいところはある? スケーターやフィルマーによってはスポットの見た目や雰囲気にものすごくこだわる人もいるよね?
Palaceのメンバーたちにとってはそういうスポットの特性よりもセッションのヴァイブやトリックの方が大事なのかな?

L: そうだね。セッションのヴァイブとチーム全員が楽しんでいることが一番大事だ。みんながハッピーなら、こなさなきゃいけないことも自然とできてしまうものさ。

V: Palaceはいろんな人たちや他のカンパニーからも「インスピレーションの源だ」、「影響を受けた」と賞賛される存在だけど、逆にPalaceをインスパイアするのはどんなカンパニーやブランドやスケーターなの?

L: 他のスケートカンパニーで好きなものはないんだよね。誰もいないから自分でPalaceをやっているのさ。特定の誰かや何かからダイレクトに影響を受けることはない。影響はあらゆるところから自然と入り込んでくるものだと思う。

V: 他のカンパニーのビデオやスケーターでやばいと思うものって何かないの? 変な言い方だけど、他のチームから盗んででもPalaceに入れたいと思うスケーターとか。

L: いや、ちっとも変な言い方じゃないよ。実際にPalaceは他のチームからスケーターを盗みまくってるからね。でも最近はクソ忙しくて全然スケートビデオやクリップをチェックできていなくて、特にやばいと思ったビデオとかスケーターっていないよ。いま一番好きなクリップはルーカス・プイグがインスタグラムにあげてる動画、ってな状態で。

V: 2012年にはPalaceがPolar Skate Co.の面々を訪ねてスウェーデンのマルメに、去年は逆にPolarがイギリスに来て一緒に楽しんでいたようだけど、両ブランドのコラボ企画も進行中なの? せめてビデオを作ってくれたらうれしいんだけど。

L: そうだね、ツアービデオくらいは出したい。でもプロダクツでのコラボを出す予定はないよ。

V: 東京が2020年の夏期オリンピックの開催地に選ばれたんだけど、この前のロンドンの時はどうだった? 街の様子やスケートへの影響など、先輩として何かアドバイスできることはある?

L: とくに何も変化はなかったよ。観光客は増えたと思うけど、そんなのオレには関係ないしね。ただ街中がめちゃくちゃ混雑するくらいさ。

V: レヴは日本に来たことがあるの? ルシアン・クラークはこの前も日本に来ていたみたいだけど。

L: まだ一度も行ったことがないから早く行ってみたい。いつか行ける日が、しかも長期滞在できる日が来ればいいんだけど。各地のローカルスケーターに会って、一緒に滑ってパーティしたいよ。ルシアンとブロンディ・マッコイはしょっちゅうSupreme関係で日本に行ってるらしいな。しかもかなり楽しんでるらしいじゃん。

V: では最後に日本のファンにメッセージを。

L: まさか日本にもファンができる日が来るなんて想像もしてなかったよ。Palaceをレペゼンしてくれてるホーミーのみんな、ありがとう。リアルシットでぶちかましていこうぜ!

PΔLΔCE Skateboards / www.palaceskateboards.com

2009年にロンドンのスケート・コミュニティPWBCから生まれたブランド。あえてVHSテープを使ったロウな映像で世界中のスケーターのハートをつかむ。始動から5年目とは思えない存在感だが、ハイプに流されるどころかスケーティングはますますタフでロウになるばかり。

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