フェスティバル

 僕が住む杉並区の高円寺では、毎年8月の終わりごろに高円寺阿波踊りという大きなお祭りが開催されます。今年で62回目の開催というのだから歴史も長く、この日を1年で一番の楽しみとして待ちわびる友人だっているのです。高円寺阿波踊りは徳島県での阿波踊りに次ぐ規模と言われていて、2日間で100万人の来場者数があるのだとか。いくつもある商店街をくまなくひっきりなしに連が行進し、時にお店の中に入り込んではお客さんを間近で楽しませることも。人、人、人で埋め尽くされるこのお祭りは時に夏の終わりを感じさせてくれるものでもあり、祭が過ぎ去った翌朝は町が少しだけ涼しく感じます。そして間もなく秋がやってくるというわけ。「阿波踊り! 今年も楽しみだ」と言いつつスケート欲も抑えがたいもので、自分は毎年少しだけ観てはスケートに繰り出すといった具合ではありますが、やはり祭りが近づくにつれ胸が高鳴るのもまた事実。オーイェー、今年も楽しみだ(笑)。
 高円寺阿波踊りを例にとってみましたが、世界には実にさまざまな祭が人々の楽しみとして存在しています。「それではスケートボードに関する祭典は?」と考えたときに真っ先に思い浮かぶのが6月21日のGo Skateboarding Day、ならびにその年で最も輝かしい活動をしたスケーターを称えるSkater Of The Year。これらが世界のスケートボーダーに共通している祭典だと言えるでしょう。またデンマーク・コペンハーゲンで数日間に渡り開催されるCPH Openやカナダ・モントリオールのDime Glory Challengeなどがコンテストという形式を取りつつもお祭モードなスケートイベントとして注目を集めています。スケートボードというひとつのカルチャーの成熟なしでこれら祭典もあり得ないだろうし、この先も伝統として受け継がれていくようなものになってほしいと願うばかりです。
 さて、社会にもより認知されるようになり、成熟してきたとも思える日本のスケートシーン。規模の大きいコンテストや趣向を凝らしたイベント、祭の一画にミニランプ等を設置して楽しめる場所も少なからずあるようです。ここ日本からも世界中のスケーターに強く訴えられるようなスケート祭は発祥するのだろうか。僕としてはやはり、ゾンビが溢れかえり、本来の趣旨からかけ離れつつある日本独自のハロウィンにおいて渋谷の街のカオスに紛れて開催されるDIYイベントの「Unko Cup」にこっそりと期待を寄せている次第です。
 地域の祭から大きな花火大会まで、いろんな祭の目白押しに気持ちが浮かれるのこの時期。まもなくCPH Openも開催されます。今年からお祭りは国境を越えドイツのベルリンまで繋がるようです。すべてのおバカスケーター待望のDime Glory Challengeはその翌月。そしてまたカオスなハロウィンがやって来る。その頃にはSkater Of The Yearのタイトルを狙う世界のトップスケーターらがヤバいパートを次々発表し始め世界中のスケーターを発狂させていることでしょう。
 感謝や祈りを込めて神々や祖先をまつるのが祭の起源だという。スケートボードのせいで(いい意味で)人生を狂わされ、恩恵を受けているはずのみなさん、あらためてスケートへの感謝を込めてイベント等に参加、鑑賞してみては。Thank you skateboarding!
 
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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