「'90年代すげぇ!」とシャウトせざるを得ない。昨今のコンプラだ多様性だ問題を鑑みると致しかたないのかもしれないけど、この内容のドラマがゴールデンタイムに地上波で流れてたのYBS。
遡ること1993年。常盤貴子、深津絵里、奥山佳恵が主演する社会(風刺)派ドラマ“悪魔のKISS”。闇金、カルト宗教、風俗堕ち、覚醒剤、同性愛といったタブーを全面に扱った問題作。テーマもやばいけど極めつけは常盤貴子の美乳が普通にOAされているあたりThe '90年代全開。
当時は野島伸司が脚本を手掛けた作品も有名だったけど、こちらもかなりの問題作。キャスティングも内容も演出も素晴らしいけど一般的に知名度が低いのは大人の事情が…。なんでも、後にビッグネームとなった常盤貴子のイメージを必死に守ろうと所属事務所が版権を買い取り、DVD化、配信はNGとなったとか。なんだか常盤貴子の黒歴史みたいな扱いをされているけど、演技は上手いし作品としても素晴らしい常盤貴子出演ドラマのマスターピース。主題歌も豪華で終盤にサザンオールスターズの“エロティカ・セブン”が流れるとカオスが起こり次週につながっていく流れも好き。
一方、93年のスケートビデオ界隈の名作といえば『Snuff』と『Spitfire Video』。でもってわいの推しは深津絵里。
─KE









