以前、映画の中でスティーブ・ブシェミが殺されまくっていると書いたことがありましたが、上には上がいました。クエンティン・タランティーノ監督の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』やマイケル・マン監督の『ヒート』などに出演するメキシコ系アメリカ人のダニー・トレホ。
この役者の極悪なルックスは役作りの賜物ではありません。10代の頃から薬物や犯罪に手を染め、11年間ほど刑務所を出たり入ったり。札付きの犯罪者が収容されるサン・クエンティン州立刑務所に服役中は、所内のボクシング大会でライトウェイトとウェルターウェイトのチャンピオンに。悪名高い刑務所のボクシング大会で頂点に君臨するほどの武闘派。出所後に薬物依存のリハビリミーティングで映画関係者と出会い、その凶悪なルックスが気に入られて役者としてのキャリアをスタートすることに。
これがざっくりとした彼の経歴ですが、この人は「死ぬ役が多い役者」のランキングで見事1位を獲得。スクリーンの中で死んだ数はなんと65回! そんなトレホは昨年、LAの路上で交通事故に遭遇した際にひっくり返った事故車から乳児を救出し、その勇気ある行為が大きな話題にもなっています。顔面凶器でも中身は善人ということでご安心を。そんなトレホによる死亡シーンのコンピレーションをどうぞ。
--MK