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アル中でジャンキー。「酒がごはんでクスリがおかず」
──中島らも

2018.06.20

 「酒がごはんでクスリがおかず」。そんな名言を残した作家、中島らも。アル中でジャンキー。博識、ユーモラスでニヒル、そしてロマンチスト。
 '80年代に宝島という雑誌の連載でキャリアをスタートし、新聞に掲載された『明るい悩み相談室』が人気を集めて月に40本以上のエッセイを担当するほどの売れっ子に。その後小説家としてデビュー。『ガダラの豚』、『水に似た感情』、『こどもの一生』などが代表作。文学はもちろんのこと、劇団を立ち上げたり、落語やパンクバンド“PISS”を始めたり。才能の塊といった人。
 そんならもは2004年に酔っ払って階段から転落し52歳で他界。そのため、当時連載されていた小説『ロカ』が未完のまま絶筆となるも、そのまま書籍として刊行されることに。本作はストーリーが途中でばっさりと切れていて結末がわからないのですが、らもの代表作とされています。
 自分らしさを貫きながら生きた結果、躁鬱病を患ったり大麻取締法で逮捕されたりと散々な人生を送りましたが、優しくて愛すべきけったいな人。エッセイ集や対談集、長編小説など、数え切れないほどの作品を残しています。ギャグ、シリアスからホラーまで、ジャンルもさまざま。優等生ではない、世の中を斜めから見ていながら、皮肉たっぷりで愛情に溢れたものばかりです。
 というわけで、中島らもの魅力が詰まった1曲をどうぞ。「差別用語という名の言葉狩り」に反旗を翻した内容なので、頭の堅い真面目な人や子供はスルーしてください。

--MK

 

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