Vans x Krooked by Natas Kaupas for Ray Barbee

スケートに裏付けられたファッションアイコン
──ディルマン

2022.04.11

 ブロンディ・マッコイが再解釈したGazelleに続き、ジェイソン・ディル監修のSambaがadidas Skateboarding(@adidasskateboarding)から発売されたばかり。個人的にスッキリしたシルエットのGazelleとSambaが好きなだけに、この2作のリリースはうれしいニュースでした。
 ディルといえば今でこそファッションアイコンとしてスケーター以外にも知られていますが、彼の存在を知ったのはA1 Meatsというウィールブランドのビデオに登場した'91年だったと記憶しています。たしか地元ハンティントンビーチでエド・テンプルトンの斜向いに住んでいた頃に撮影されたパート。同世代のガキンチョが小さな身体でがむしゃらに滑る姿が印象的でした。
 そして'93年の101『Snuff』からディルのスタイルが洗練されていきます。『20 Shot Sequesnce』『Trilogy』では熟練プロの風格を漂わせ、TWS『Feedback』では一世を風靡。この作品で日本でもディルのファッションやヘアスタイルを真似するスケーターが続出しました。トレンドセッターの片鱗を見せたのはこの頃からでしょう。'90年代後期にはAlien Workshopに加入し『Photosynthesis』『Mind Field』のパートは今でも語り草。その後はSupremeやFAなどを通してスケートコミュニティの枠を飛び出し時代の寵児に。FAに至っては元々Tシャツしか作らない小さなブランドだったのが今では大成功を収め、業界トップのチーム構成を誇っています。酒やドラッグに溺れ死にかけたこともある彼がファッションアイコンとしてだけでなく、ビジネスマンとしても大成するなんて誰も想像すらしていなかったでしょう。
 ディルのビデオパートを遡って観ればわかりますが、この人は時代時代でファッションやスタイルが変化しています。数年のスパンでまるで別人。そのアンテナの高さやセンスの良さに多くの人が憧れるのでしょう。ただしそれもスケーターとしてのしっかりした歴史と功績があってのこと。SupremeやFAの人気だけでディルを語ることはできません。改めて、ディルが残したビデオパートの数々をチェック。

--MK

 









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