ADIDAS SKATEBOARDING

スケートにGORE-TEX®は必要か?
──SKATEBOARDING × GORE-TEX®

2026.10.08

雨が降れば路面は濡れるし、デッキもグリップテープも濡らしたくない。そもそもまともに滑れないのだから、防水性を備えたスケートシューズというのは、一見すると少し矛盾しているようにも思えます。

ただ、スケートの1日は滑っている時間だけでできているわけではないはず。スポットからスポットへ歩き、電車やバスで移動し、突然の雨をやり過ごして路面が乾くのを待つ。冬場なら冷たい風のなかで長時間外にいることもあります。撮影ともなれば、スケーターだけでなくフィルマーやフォトグラファーも、朝から晩まで街を動き回ることに。そう考えると、GORE-TEX®とスケートの親和性は意外と高い。

GORE-TEX®の基本的な特徴は、耐久防水性を備えながら、シューズ内部で発生した汗の水蒸気を外へ逃がす透湿性を確保していること。またGORE-TEX®は防風性も特徴としており、風による体温低下を抑えることも想定されています。つまり、単に「水を通さない素材」ではなく、長時間屋外で行動するための快適性を考えたテクノロジーでもあります。

重要なのは、それが雨のなかでスケートできるようにするための機能ではないということ。むしろ天候を無視して滑るのではなく、天候に振り回されがちなスケートの1日を少しでも快適に過ごすためのものと考えた方がしっくりきます。

ストリートスケートは街で行うからこそ、想像以上に天候の影響を受けます。雨が止んだからといってすぐに滑れるわけではないし、日当たりや路面の材質によって乾き方も違う。乾いているスポットを探して移動することもあれば、あと少しで乾きそうな路面を眺めながら何時間も待つことも。そんなとき、足元まで濡れてしまえばそれだけでその日のテンションはかなり変わってきます。おそらくGORE-TEX®のありがたみを一番感じるのは、晴天のパークで2時間滑る日ではなく、朝からデッキを持って街へ出て、スポットを探し、歩き回り、天気を気にしながら夜まで過ごすような日でしょう。

雨を克服するための機能ではなく、雨によってスケートの1日を終わらせないための機能。そう考えると、GORE-TEX®とスケートの組み合わせは決して意外なものではありません。むしろその価値は、滑っている瞬間よりも、次に滑れる場所へ向かっている時間にこそあるのかもしれません。

—MK

 

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