ニック・ボセリオがPrada Beautyのコンテンツに登場。クリス・ミドルブルックが撮影した映像では、いつものように街を滑るボセリオとPradaのフレグランスParadigmeという、なかなか想像しにくかった組み合わせが実現しています。ハイブランドの広告でスケーターを見ること自体、もはやそれほど驚くことではなくなってきました。ちなみにニコ・ヒラガも同じくPrada Beautyのキャンペーンに参加しています。
少し前にはSpankyがCHANELの腕時計をフィーチャーした投稿を公開。「#CHANELPartner」とあるので、こちらもれっきとしたパートナーシップ。BakerのライダーとCHANELの腕時計。昔ならちょっとしたジョークのようにも聞こえますが、今では普通に成立してしまうところに時代の変化を感じます。
もちろんハイファッションとスケートのコラボは今に始まった話ではありません。スケートの反骨精神やストリート独特のスタイルは、ファッションの世界にとって魅力的な存在だったのかもしれません。ただ最近面白いのは、スケート風の服をつくるだけではなく、実際のスケーターを起用するケースが当たり前になってきたこと。ラグジュアリーの側から見れば、それだけスケーターという存在そのものに価値があるということでしょう。
スケーターがスケート以外のフィールドから評価され、新しい収入源を得ることは大歓迎。ただその一方でふと思うのが、これだけスケートの価値が外の世界で上がっているのに、スケート業界そのものはいつになったら潤うのでしょう?
この流れを見る限り、高級時計も香水もスケートを必要としています。でも世界を見渡しても、デッキブランド、ショップ、メディア、フィルマー、フォトグラファーをはじめ、そのカルチャーを日々つくっている側が同じ勢いで豊かになっているかというと、どうもそんな感じはしません。外側から見て価値のあるカルチャーになったのなら、そろそろその価値がシーンの内側にも還元される仕組みができてもいい頃では?
Pradaの香水をつけて、CHANELの腕時計を巻いて、足元にはボロボロのスケートシューズ。そんな時代が来るとは思いませんでしたが、次に見てみたいのはハイブランドとスケートのコラボではなく、スケート業界がちゃんと儲かっている世界です。以上。
—MK


















