VANS - SKATE ERA

街をつくる
──DC SKATE PLAZA

2026.09.07

先日公開されたQUASIの“DUPLICATED STREET ENVIRONMENT”を観ていて、久しぶりにDCとロブ・デューデックが手掛けたDC SKATE PLAZAの存在を思い出しました。クーパー・クア、ディラン・ジェイブ、ブライアン・オドワイヤーが滑っているのは、オハイオ州ケタリングにあるあのプラザ。YouTubeの説明欄に添えられた「Thank you Rob」のひと言もいい。

DC SKATE PLAZAがオープンしたのは2005年6月11日。場所はデューデックの地元であるオハイオ州ケタリング。ロブ、DC、ケタリング市、都市デザインを専門とするSITE Design Groupらによってつくられた、当時としてはかなり画期的なスケートプラザでした。街に存在するものを配置し、スケートパークというよりスケートできる公共広場のような空間。

そもそも当時、デューデックたちが立ち上げたSkate Plaza Foundationの目的も明快でした。自治体と協力しながら、無料で利用できて、景観にも馴染み、ストリートスケート本来の形を楽しめる公共施設を増やしていくこと。DC SKATE PLAZAにはDCだけでなくAlien Workshopなども資金を提供し、ケタリング市もマッチングファンドという形で参加。ブランドが単にパークに名前をつけたという話ではなく、「こういう場所を街につくろう」という運動に近かったようです。

そのアイデアをまとめたのが、DCが2006年にリリースしたドキュメンタリー『GROUNDBREAKING』。構想から建設、グランドオープンまでを追うだけでなく、スケーターが自分たちの街でプラザを実現するための方法や、行政との進め方、さらには設計・施工に関する情報までを収録。しかもできるだけ多くの人に届くよう、当時の販売価格はわずか$3.95。作品というより、スケートプラザを各地に増やすための教科書のような存在。

それから20年以上。ボウルもストリートも全部詰め込んだ高性能なスケートパークが各地に増えました。一方で、DC SKATE PLAZAのように街の広場として考えられた純粋なプラザ型パークは、いまだに意外と少ないような気がします。QUASIのエディットを観ても20年前の場所という感じがあまりしないのはそれが理由のひとつかもしれません。

今後はぜひ、競技用パークでも巨大セクション満載の施設でもなく、「普通に街のスポットやん」って錯覚するようなプラザをひとつ。そんな場所がいろんなところにあったらなと思う今日この頃です。

—MK

 


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