ADIDAS SKATEBOARDING

捨てられないにもほどがある
──物持ち

2026.08.28

おそらく自分の物持ちはいい方。裏を返せば断捨離が下手とも言えます。あの日あの時あの場所で…という思い出があるもの、特に衣類なんかはよほど汚くなるまで手放せません。結果少しずつ増えていく一方で、保管場所に苦慮してたりもします。ダメだダメだとわかっていても、特に仲間らの日々の活動の一環としてリリースされるものは応援の気持ちもあってつい買ってしまうことも多い。結局そこまで着てないものも少なからずあるのですが、やはりそういうものこそ捨てられない。そこには反省も後悔もありません。

とはいえ時には「もう何年も着てないんだから…」と思いきって断捨離を決行することもあります。そんな断捨離から免れ、今でも自宅の衣類コーナーに保管されているものもちらほら。上京前から使用していたものもいくつか存命しているわけで、20年以上の付き合いだったりします。昔から帽子が好きな自分。それこそTシャツのように伸びたり変色したり、パンツのように穴が空いたりなんてことも少ないわけで、長く愛用しているものも多くあります。

自宅に保管されているものの中で、一番古くから持っているものはなんだろう…と気になり、帽子コーナーを物色してみたところ出てきたのがHollywood Skateboardsというブランドのメッシュキャップ。たしか16歳くらいの頃にセールで安く手に入れたもの。Hollywood Skateboardsはクリス・マーコヴィッチが立ち上げるも短命に終わったデッキカンパニー。そのデッキに乗りたくも乗れずのままブランドが消滅してしまったわけですが、その短い活動期間にビデオもリリースされていて、仲間内の誰かが持っていたのをダビングしては実家の食卓で何度も再生されました。とかくロック臭パンク臭の強いブランドイメージに痛く影響されました。DVDというものがこの世に出るか出ないか…くらいの時代の話。

話を戻すと、しかしなんつってもイナタいそのメッシュキャップ。フロントパネルは総柄白黒チェッカー、その上にブランドロゴがプリントされたもの。イナタいのは百も承知で買って被ってたわけですが、イナタ過ぎるというわけでいつからかお役御免に。それでもなお幾度の断捨離から免れて今でも残されているそのキャップ。おそらくこの先も被らないからとて処分されることはないのでしょう。いや待てよ? なんならあと30年ぐらい寝かせておくのもいいかもしれぬ。自分が無事に生きていたら70歳近い年齢となってるわけですが、そんなメッシュキャップを被っていたらさぞファンキーなイケジイジではないか。それも「これはワシが高校生の頃に買ったものでな…」なんつったら、最高じゃない。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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