ADIDAS SKATEBOARDING

OFF THE BOARD
──節約の夏

2026.08.14

大人たちはお盆休み、子どもたちは夏休みの真っ最中。日中のうだるような暑さにやられ、さらには飲酒運転(もちろんスケートね)が祟ってアバラを痛めた僕はロクに滑ることすらできてません。幸いなことに各地でスケーター界隈のポップアップイベントなどが開催され、ロクに滑れずとも涼しい店内で展示物を眺めつつ、やって来るあんな人こんな人とのトークシットに花を咲かせるこのところです。

自分の住む柏市にあるBatsuでは田村星斗が製作するゆるキャラ(?)ほっしーくんの大小さまざまなアートピースやグッズの展示が。またそれとコラボする形で弟子こと大本芳大のお手製ラーメン・銀河麺屋さるたんの出店がありました。ラーメン愛が行き過ぎた結果、自宅でスープのみならず麺まで作っているという情報までは知っておりましたが、まさか家の近所でそれを喰らう日が来るとは…。新潟からやってきたふたりの刺客に、近隣のスケーターは大喜びなのでした。

また同じタイミングで茨城の土浦市にあるGrafferでは、石川県から磁器ブランド「九九谷」のポップアップが。こちらを製作しているのはスケーターの吉田良晴。2019年に都内から石川県に移住する前は割と近所に住んでおりました。スケートボードやHip-Hopというカルチャーにどっぷり浸かってきた彼が海外にいった際、日本流のカルチャーを自分が持ち合わせていないことに気がついた結果、石川県で伝わる九谷焼という焼き物での表現にたどり着いたそうな。そしてそんな焼き物にはスケートボードやHip-Hopといったカルチャーが見事に乗っかっていたりする。こちらは16日(日)までの開催。

新潟から石川から。彼らは三者三様の表現者でありながら、そもそもデッキの上においても活躍し映像や誌面を彩ってきた人たち。スケートボードに力を注ぎ込んできた人って、それ以外の自分がこれだと思う物事に関しても上手く表現してたりするよね。NBDトリックをやろうとする、人と被らない動きをしようとする、そんなスケーターの習性が作品づくりにも滲み出てたりする。スケートで体得してきたあれこれがまた別の形となり表れる。日々身体を酷使するスケーターがスポーツ選手じゃなくて「アーティスト」とも呼ばれる理由はそこにあり。それにまた刺激や感銘を受け、見てる側のこっちも脳内が活性化されるような気がするんです。そしてそんな作品を見れる場所や機会を作ってくれる人がいる。僕が若かりし頃に育ってきたスケートシーンと現在とでは大きく様変わりし、それに嘆いてしまうことも少なくないですが、それでもまだまだスケートボード、捨てたもんじゃねぇな。これから先もワクワクしたいと、そう思うんです。

そんなこんなであっちやこっちで行われている興味深い展示物やポップアップにてつい財布の紐が緩みっぱなし。他にも足を伸ばそうと考えている展示もいくつか。給料日を迎えたばかりのはずなのに、もう次の給料日までどう節約生活しようと震えているとか、いないとか。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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