VANS - SKATE ERA

埼玉県川口市に位置するパーク兼バーガーショップBASHI BURGER CHANCE(BBC)の創業者であるバシこと橋谷大夢と、日本のパークビルドを牽引するMBM Parkbuildersの木村将人。10年以上の歴史を刻んできたBBCの運営がMBMへと引き継がれることに。この大きな転換点を迎えた両者が、これまでの歩みと「新生BBC」の展望を語る。
──BBC × MBM

2026.08.10

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Special thanks_BBC, MBM Parkbuilders

VHSMAG(以下V): まずバシさんに伺いたいのですが、このBBCという場所はバシさんにとってどんな場所でしたか?

バシ(以下B): そうっすね…もう、僕が1番大好きで、僕が1番大事にしてる場所。オープンというか、「やりたい」って思ったときからその気持ちは今も変わらないし、これからも変わらないと思ってます。本当に大好きですね。

V: これまで川口で続けてきて、どんな人たちに支えられてきたと感じますか?

B: まずはやっぱりスタッフですよね。ひとりじゃ全然できなかったし、スタッフがBBCらしく営業してくれたのがデカいです。それとローカルや北千住の仲間と先輩、全国のBMXライダーのみなさん。僕の先輩くらいの人たちが、息子や娘を連れてきてBMXやスケボーを始めてくれたりして。「BBCっていいよね」て言ってもらえたのは、そんなみなさんの力。本当に支えられてきました。

V: そもそもパークとバーガーショップを融合させようっていう発想はどこから来たんですか?

B: 元々は北千住のSUNNY DINERっていうハンバーガー屋さんに客として行って、その味と店内のかわいさ、オーナーの接客に感動しちゃって。「働かせてください!」って入ったのがきっかけです。独立するなら、僕が香川から上京するきっかけになったアメージングキノウチサイクルでのBMX体験と、大好きなハンバーガーを一緒にやったら面白いんじゃないかと思ってスタートしました。

V: 10年以上のなかで特に印象に残っていることは?

B: やっぱり2025年3月の10周年パーティですね。オープンしたときには想像もできないくらい人が来てくれて。けど実は当日BMXで転んで顔着メイクしちゃって、救急車送りになっちゃいまして(笑)。でも僕がいなくてもスタッフやローカル、先輩、仲間がパーティを1日やり遂げてくれた。本当にうれしかったし、何より本当にみんなが楽しい顔で遊んでくれてたので(救急車乗る前まで)とても印象に残ってます(笑)。

V: 今回、MBMが運営を引き継ぐことになった経緯を教えてください。

木村將人(以下K): 最初に出会ったのはG-SHOCKのイベントだったよね。当時、ハンバーガーとパークが融合してる形態って他になかったから、すごく興味があった。実はオレらもAXISで飲食をやってみようかって出したんだけど、全然鳴かず飛ばずでダメになっちゃって(笑)。

B: 僕の方から声をかけさせていただきました。木村さんは全国で数え切れないほどパークを作ってきた圧倒的なスキルと熱意がある。「MBMじゃないと、このパークとハンバーガーの融合は守れない」っていうリスペクトがすごかったんです。あと木村さんが…失礼かもしれないですけど、年下の僕とも対等に話してくれる、すごく気持ちのいい方だったのも決め手でした(笑)。

K: 誰もがパークを見ながらコーヒー飲めたらいいな、なんて思うけど、実際に10年も成功させているところはなかなかない。それはやっぱりバシくんの人柄。10周年にあれだけ人が集まったのが何よりの証拠ですよね。

V: リニューアルにあたって、意見がぶつかることはありませんでしたか?

K: ありましたよ(笑)。バーガーショップの下にある木製ボウルを「絶対に壊さないでください」って。「壊すよ」って言うと露骨に顔が曇る(笑)。

B: いや、あそこは…スケートパークコバヤシのヨクと僕のルーツが詰まってる場所なんです。お互いアメージングキノウチサイクルを目指して上京してきて、気づいたらお互いパークをやってたっていう仲間で。

K: その想いを聞いて、大事に解体してスケートパークコバヤシに引き取ってもらうことになって。やっと安心した顔をして喜んでくれたから良かったです(笑)。

 

V: 現在リニューアルの工事が進んでいますが、新しくなるBBCは具体的にどう変わりますか?

K: まずBBC初のコンクリートボウルを導入します。デザインは冨川蒼太に監修してもらっています。というのも、MBMのビルダーだけで作るとどうしてもデザインに偏りが出てしまうことがあるから。だから偏りがないようなデザインで頼むと伝えて、話し合いながら進めています。具体的な構成としては、シャローからディープまで繋がるボウルに、エクステンションを組み合わせた形。これがBBC初のコンクリートボウルとして導入されます。それとショップを作って、スケボーはもちろんBMXのチューブとかの消耗品、スノーボードもパーク内で買えるように整えます。

B: BMXを継続してもらえるのは、ライダーとして本当にうれしいです。

K: そこはこの業界の人間として、BMXを排除するなんてあり得ないですから。あとはバシくんにもライダーとして残ってもらって、BMXを盛り上げてもらいたい。それとスクールの充実。MBMのライダーたちが日替わりで教えに来るような環境を作りたい。ここからオリンピック選手が出るような夢を見せられたら最高ですよね。

V: BBCがある地域全体のビジョンも大きいですね。

K: 目の前にMxMxMもあるし、この工業地域の特性を活かして、エリア全体をスケートタウンみたいにしていきたいですね。新しいショップやカフェが増えていけば面白いし、高齢化が進む地域に新しい活力を生みたいです。

V: 運営が変わることで、不安を感じているローカルもいるかもしれません。そちらに関してはいかがですか?

K: なかには「MBMが買収したのか」なんて穿った見方をする人もいるかもしれないけど、それはまったく違う。僕たちはこの場所を継続させて、さらに良くするためにここにいます。まずはエアコンをガンガン効かせます! 今まで暑い思いをしてきたローカルのみんなに、「MBMになって良くなったね」って言ってもらえる環境にアップデートしたい。ローカルに嫌われるようなことは絶対したくないから。

B: 僕は経営からは離れますが、「一番大好きなローカル」としてここに居続けます。これからも楽しいことが好きなBMXおじさんとして、そしてイベントを企画する仲間として、BBCに関わり続けます。本当に感謝しかないです。

K: 新参者として、リスペクトを持ってこの場所を育てていきます。これから新しく生まれ変わるBBCを、ぜひ楽しみにしていてください。

 



 

橋谷大夢(BASHI)
@bashi_burger_chance

埼玉県川口市にある屋内スケートパーク兼ハンバーガーショップBBCの創設者。2015年のオープン以来、数多くのスケーターやBMXライダーを受け入れ、イベントなども積極的に展開。2026年にBBCの運営をMBM Parkbuildersへ引き継ぎ、新たな体制での再スタートを迎えた。

Masahito Kimura(MBM Parkbuilders)
@mbm_parkbuilders

MBM Parkbuilders会長。全国各地で公共・民間を問わず数多くのスケートパークの設計・施工を手掛ける日本を代表するスケートパークビルダー。スケーターの視点を生かしたパークづくりを信条とし、BBCのリニューアルなど運営も含めた新たな取り組みに挑戦している。

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