Lakaiを巡る一連の出来事が一部で話題となっています。スケートコミュニティで絶大なリスペクトを集めるマイク・キャロルとリック・ハワードが立ち上げたブランドが他者の手にわたり、チーム編成やブランドの方向性まで大きく変わっていく。その姿を世界中のスケーターが複雑な思いで見守っています。
Lakaiは1999年にキャロルとハワードによって設立されました。しかし経営権は2014年に創業者の手を離れ、投資会社を経て企業のもとで運営されるようになります。それでも多くのスケーターにとってLakaiは、ふたりが築いた価値観や空気感を宿したブランドであり続けていました。
その均衡が崩れたのは2024年。新オーナーであるマーク・ロカ体制への移行後、キャロルとハワードはチーム縮小に反対した末、ブランドを去ることに。キャロルは「チームを守れなかったことを申し訳なく思う」とコメントし、一方のロカは経営再建のための判断だったと説明しています。
その後、ブランド再建を託されたYouTuberのルイス・モラはクリス・ジョスリンらを迎え入れ、ショップとの関係修復や映像制作を進めながら新しいLakaiを築こうとしていました。しかし今年6月、そのモラも突然解任。さらに大規模な在庫処分セールによってシューズが市場へ大量に放出されるなど、ブランドは再び混乱に陥ります。「Lakaiは終わった」と感じたスケーターが少なくなかったのも無理はありません。
しかし今回の話はそこで終わりません。現在もマーク・ロカ体制は継続し、クリス・ジョスリンとバスチャン・サラバンジが残留。さらにナッシム・ラックハブを新たに迎え入れ、新しいチームで再出発を図っています。
キャロルとハワードが築いたLakaiはひとつの時代に幕を下ろしました。しかしブランドそのものが終わったわけではありません。これからのLakaiが過去のレガシーに並ぶ存在になれるのか、それともまったく新しい価値を築いていくのか。その答えは、今後のプロダクトや映像、チームの活動が示してくれるはず。
経営者が変わること自体は決して珍しい話ではありません。しかしブランドの核となる精神性やチームまでが大きく様変わりしてしまうのは、やはり寂しいものです。もちろん経営的な事情があることは理解しているつもり。それでも、もし目指す方向が従来のLakaiとはまったく異なるのであれば、「Lakai」の名を引き継ぐのではなく、新たなブランドとして勝負する道もあったのではないか…そんな思いがどうしても頭をよぎります。
—MK















