「ゲッツ!」といえば一発屋芸人としてお馴染み、ダンディ坂野の鉄板ネタ。いや古いな...。しかしそんな「ゲッツ!」のネタが日本でバズっていたのと同時期ごろ、世界のスケーターを魅了するケリー・ゲッツというスケーターがおりました。Toy MachineやHabitat、DVSといったその時代を代表する数々のブランドのライダーとして活躍し、タンパのプロコンテストのランのビデオを当時は釘付けになって観た記憶。僕の学校の仲間みたく、ケリー・ゲッツのファンを公言してた者は当時世界各地にいたことでしょう。スケートで名声を築き上げてからはフィラデルフィアにNocturnalというスケートショップを立ち上げたり、自動車カスタム業を運営したりしている様子。
そんな基本データくらいしか持ち合わせておりませんが、ビッグセクションもテクいトリックもクリーンなスタイルでこなすのはもちろん、キックフリップやトレフリップのキレッキレ具合とやらは当時トップクラスであったと解釈しております。キレッキレなのは何もそんなフリップ系トリックのみならず、映像によく登場していたブチギレ芸もまたすごい。むしろそのキレっぷりの方が当時の人々の記憶に強く刻まれてたりするんじゃないでしょうか。メイクできずに板を投げる、へし折る、とにかく怒り狂う。スポットでトリックにトライし始めて2発目に失敗後、板をへし折ったという真偽不明の噂まで聞いたことがあるのですが、そんな噂もあながち間違いじゃなさそうってぐらいキレキャラなわけ。
そしてそのキレキャラっぷりは今なお健在…ってのは最近流れてきたショート動画からの情報。全盛期の当時、そんな様子やスケーティングは各種スケートメディアからの一方的な発信であり、それについてどう考えようが視聴者の勝手止まり。しかしSNSも発達した今、そんな様子は当然ながらコメント欄で叩かれたりもします。そしてコメント欄にまさかの本人登場。「51歳になる今でもアツい気持ちで滑ってんだから、ブチ切れるのも当然ネー!」とまったく意に介さない様子。
なるほどなるほど。メイクするのに時間がかかろうとデッキに当たったり、ブチ切れたりしたことが僕にはないので、時にそのようなタイプの人が苦々しく見えちゃったりもする。しかしそれはただの短気とかかっこつけてるとか表面的なものじゃなくて、スケートに対するアツい向き合い方の裏返しでもあったんだなと、今ここで理解しました。ゲッツ!
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)














