先日、自分担当のRandomでマイク・グラハムについて書かせてもらったところ、新潟で山ごもりしているいる弟子こと大本芳大より久々に連絡がありました。ボストン出身のスケーターネタがツボだったらしく、次回はスティーブ・ノドーンを紹介してくれと(笑)。まあ、笑いマークがつくくらいなのでそのあたりは察していただくとして、Randomネタも尽きてきたので'90年代に活躍したけどシレッと消えた系のスケーターを勝手に紹介する企画をやりたいなと。
題して“黄昏の’90s”。今回の主役はウェストン・コリア。411VMのWheels of Fortuneなる新人紹介のコーナーでセンセーショナルなデビュー。体幹がしっかりした安定感とキックフリップ系のトリックがクールで当時のスケートコミュニティではかなり話題に上がった期待のスケーターでした。その後、ランス・山が主宰するデッキブランドであるThe Firmに所属し、順調にキャリアを積んでいくかと思いきや…。どうやら膝の怪我が原因でスケートシーンから離れてしまったようです。BsフリップとかBSTSフェイキーとかすっげぇーかっこよかったスケーターだけに残念極まりない。Half Cabも似合ってたなぁ(笑)。'93、'94年頃にLAのコートハウスで何度か見かけたことがあるけど、黙々とソロで滑っていたのが印象的でした。
なにしろ、'90年代を代表する活動家スケーターのひとりとして記憶と記録に残しておきたいなと。2016年のフッテージでは別人(体型的に)になっておりましたが、スイッチポップは健在で安心しました。日本ではいまだに、アンソニー・コリアと兄弟だと勘違いしている人が一定数いるみたいで困ったよ、こりゃあ…。
─KE