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Public Enemyの“Don’t Believe the Hype”(’88)に今の…
──私的メディア論 2

2017.08.09

 今の若いスケーターたちは知らないかもしれないけど、1988年にPublic Enemyという社会派ラップグループが“Don’t Believe the Hype”という曲をリリースしています。ざっくりと説明すると、要するに「メディアにだまされるな」って内容の曲なんですが、この30年近く前の楽曲に時代が追いついてきたといいますか、個人的にここ最近メディア不信が高まっております。
 TVや新聞などのマスメディアはもう信用すべきものではなくなってきましたが、それらのカウンターであるべきインターネットも胡散臭いのばかり…。ネットに関して言えば、その最たるものは「キュレーションメディア」。自らコンテンツを作ることなく、他からスネークしてメディアを語るゴミみたいなサイトが大量に増えてきました。
 既存媒体と違って参入障壁が低いウェブメディアだからこそ手軽にはじめられるというのがインターネットをつかったメディア展開の最大のメリットですが、誰でも作ることができるからこそ、クオリティの低いところが多いのもまた事実。スケートメディアを見渡してもそう。Thrasherのような孤高かつイケてるメディアがあると思えば、どうでもいい微妙な動画をべた褒めする某サイトなんかもあります。同じ動画の解説にしたってメディアの立場によってさまざま。テキストの内容によって受ける印象がだいぶ変わってきてしまいます。
 結局のところ、大切なのは「どのメディアが良くてどれが良くないか」というジャッジを自分で行わなければならないということ。それには、みなさんひとりひとりが真実を見極める確かな目を持っていなければなりません。それこそまさに“Don’t Believe the Hype”。このコラムを読んでいるみなさんにも確かな審美眼を持っていただき、イケてるメディアから情報をゲットしてくださいね。

 

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