VANS SLIP-ON PRO

マイノリティが輝くNYパンクシーンをREP。
「バンドを始めなさい。きっと言いたいことがあるはず」
──KRIMEWATCH

2020.04.06

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Structure and Words_Dai Yoshida
Interview and Photos_YAGI (Low Vision / Unarm)
Photos_Kenta Nakano

 「オリンピックを使って一山当てよう」と目論むバブリーなおじさんたちにより、古き良き東京の風景は徹底的に破壊され、冗談みたいに威圧的なデザインの高層商業ビルが建設されまくっているのはご存知の通り。ほんの僅かに残された雰囲気のいい町家を覗き込めば、これまたオンラインサロンでの人脈作りに余念がないコンサル兄貴の暗躍により、嘘臭く西海岸“風”にリノベされた空間。いけすかないヒップスターたちが1杯1000円の高級コーヒー片手に余裕をカマしている。周辺は“イケてるスポット”として家賃が爆上がりし、フッドに根を張って生きてきた人々は郊外へと追い出されていく。世に言う「ジェントリフィケーション」ってやつだ。

 ストリートに目を向ければ、路上にはホームレスの寝床を奪う“公共”アートが置かれ、ストリートスケーターたちは危険なハラスメントを受けている。金持ちのビジネスの邪魔になる人々が「迷惑(MEIWAKU)」の名の元に、どんどん社会から排除されていく。ここ数年、渋谷のセンター街や新宿のコマ劇広場が路上飲みスポットとして盛り上がってるようだけど、このまま社会が進めば、アレだってそのうち「迷惑」の名のもとに、なんとなく禁止されるはずだ。

 でも金さえあれば、東京って最高! その気になれば、どんなものでも、どんなことでも、小ぎれいにパッケージングされた形で楽しめる。金さえあれば、自宅に引きこもってウイルス感染のリスクを最小限に抑えられる。まさに「Cash Rules Everything Around Me(地獄の沙汰も金次第)」ってやつ。ま、とにかく東京の路上は、大企業や政治家の集金施設を繋ぐバビロン仕様の移動通路に整備され、金を持っていないハミ出し者たちがハックしたりチートできる余白はなくなりつつある。ここ30年、状況は日を追うごとに悪くなってきたわけだけど、2020年の東京では、働かず、住居を定めず、笹塚の工場跡地でドブネズミのように美しく生きるなんて到底不可能。もはや我々にドロップアウトの自由はない。みんな薄々気付いてるよね?

 NYも東京と同じ…というより、ずっとハードなジェントリフィケーションが進行している。もちろん空きビルを不法占拠して暮らす「スクウォッティング」なんて到底不可能で、家賃も高騰の一途をたどっている。こんな状況じゃ、自由な(自堕落な?)不良の代名詞だったパンクスも、そのライフスタイルを変えざるを得ない。それでも故郷の近過ぎる人間関係や何百年も前から続く慣習に馴染めない“普通じゃない”人たちが自分らしくいられる場所は、たぶん都市以外にない。だから日々のメシにありつき、恐ろしく高い家賃を払うために、やむをえず職業を持って懸命に働いている。そして、それでも懐具合は厳しい。

 とはいえ、そうそう悪いことばかりってわけでもないらしい。皮肉な話だけど、ダブルワーク、トリプルワークの一環としてクリエイティブな活動を始める人が増えていて、それがストリートをカルチャー面から活性化しているみたいなのだ。現在のNYパンクシーンには、音楽だけでなく、写真、デザインから料理に至るまでさまざまな才能を持った人々が集まり、互いに刺激を与えあいながら才能を開花させている。なんでそんな状況になるかって言うと、やっぱり誰もが尊重され、平等にチャンスをゲットできる場所だからなんだろうと思う。

 そんなNYパンクシーンで、ひときわ存在感を発揮しているのが、リリー・オギウラ(Vo)、エマ・ヘンドリー(Ba)、シェーン・ベンツ(Dr)、ショーン・ジョイス(G)からなるハードコアパンクバンド、KRIMEWATCHだ。

 彼らもまた、バンドのメンバーとして音楽でシーンを盛り上げるかたわら、それぞれカメラマン、ネオン職人、教員、グラフィティライターとしても活動中。徹底管理されたバビロンシティで、自分らしさを失うことなく生きている4人は、世界中の“普通”じゃない人々に勇気を届け続けている。今回インタビュアーを担当してくれたYAGIもまたKRIMEWATCHに魅了されたひとりだ。

 東京を代表するハードコアパンクのバンドであるLow VisionとUnarmのメンバーであり、パートタイムのフォトグラファーであり、そしてゲイであることをカミングアウトしているYAGIは、KRIMEWATCHについて熱っぽく語る。
 「KRIMEWATCHの1stアルバムには本当に感動しました。っていうのもヴォーカルのリリーちゃんが『世の中地獄だ/負けるな』 と日本語で繰り返し叫んでいたから。彼女はアメリカ育ちの日本人で、マイノリティとしてキツイ差別も受けてきた人なんです。トランプが大統領になってから、堂々と人種差別や性差別をする人が増えていますよね。そんな中でリリーちゃんは、アジア人であり、女性であることを、つまりマイノリティであることを誇りとして、堂々と世の中にメッセージを投げかけていたんです。聴いた瞬間、マジで泣きそうになりました」(YAGI from Low Vision / Unarm)

 今回は、そんなKRIMEWATCHへのインタビューの模様をお届けしよう。彼らの言葉には、ジェントリフィケーションやら、ウイルスの蔓延やら、政治屋どもの意味不明な政策(布マスク2枚配布ってなんだよ! アホくさ)で、掛け値なしのディストピアに成り下がった首都東京…っていうか日本を、自分らしく生き抜くヒントが詰まっている。注目すべきパンク〜ハードコアバンドの情報も盛り込んだので、音源をチェックしつつ気楽に読んでみてほしい。っていうかみなさん、マジで生き残ってね。

いつでも私たちは「ヒエラルキーはいらない」って思ってる(エマ・ヘンドリー)

 

 2016年に、KRIMEWATCHがリリースした5曲入りのデモ音源は、世界中のパンクスから注目を集め、また多くの女性に興奮と勇気を与えた。それを象徴するように2019年の夏に行われた日本ツアーには、普段ハードコアのライブでは見かけないタイプの、つまりパンクっぽくない女性客の姿が多数見られ、新たな出会いやクリエイティビティの萌芽を予感させる、単なる音楽ライブ以上の意味を持つ時間となった。

 

VHSMAG(以下V): これまでに地元アメリカだけでなく、ヨーロッパや日本でツアーを行ってきたわけだけど、それぞれの土地でどんな違いを感じた?

エマ・ヘンドリー(以下E): 日本のもてなしはどの国よりも手厚くて最高だった。感謝してる。

V: ライブに来ていた観客にはどんな印象を持った? 国によって違いはあった?

E: アジア、ヨーロッパ、アメリカみたいな国や地域というよりは、街によって違うという印象かな。バンドやブッキングによっても違うだろうし。

V: 月並みだけど、やりやすいライブもあれば、そうでないこともあっただろうね。

E: 観客に男性以外や若者といった多様性が感じられるとうれしい。その方が居心地がいいし、楽しいから。出演バンドも幅広ければ、それだけ観客も多様になるし。

シェーン・ベンツ(以下SB): ハードコアやパンク、その中間のバンドも出てたね。

E: 今夜みたいにバランスがよければ楽しいよね。

V: 今夜のラインナップはO.U.T、Systematic Death、Forward、Eiefits、Low Vision、Fixedだったね。

リリー・オギウラ(以下R): パンク、ハードコア、ずっと活動してきたバンドもいれば、新しいバンドもいる。上の世代と下の世代。幅広い世代が一体になっているのが最高だったと思う。

E: 世代のギャップやシーンに存在するヒエラルキーを埋めてる感じがいいよね。いつでも私たちは「ヒエラルキーはいらない」って思ってる。

R: 上の世代のバンドが若いバンドをちゃんと観てたのもよかった。日本のシーンを熟知してるわけじゃないけど、今夜のバンドは組み合わせがよかったと思う。



ショーン・ジョイス(以下SJ): 今回のジャパンツアーは、総じて組み合わせがよかったね。特に横浜のラインナップ。すべてのバンドのボーカルが男性じゃなかった。あれはクールだった。

始めはライブで写真を撮ってTumblrやFlickrに投稿してた。その時は自分が音楽をやることになるなんて思ってもみなかった(リリー・オギウラ)

 ゼロ年代以降、SNSの登場により個人が積極的に情報を発信するようになった…なんて言うまでもないことだけど、もちろんパンクバンドのメンバーもその例外ではない。最近ではメンバー個人のSNSアカウントを通じてバンドのファンになるなんて当たり前。またオンライン上の繋がりがバンドや音楽ユニットへと発展していくケースも少なくない。XBOXのゲームのチャットを通じて結成された人気Hip-Hopクルー、YBN なんかはその典型と言えるだろう。ご多分に漏れずKRIMEWATCHのメンバーもSNSを活用しているが、ちょっと意外なことに、知り合ったのはパンクコミュニティ内だったのだとか。さらに彼らはブルックリンにある住居とベニューが一体となったクリエイティブスペースで共同生活を続けているというから、パンクスとしては結構トラディショナルなのかもしれない。

 

V: ではKRIMEWATCHの結成について。NYが拠点だけど、エマはボストン出身なんだよね?

E: だね。

SB: 私はNY出身。ロングアイランドで育ってマンハッタンに移ったのが19歳の頃。そこでパンクスとハングアウトし始めてライブに行くようになった。今のメンバーとはパンクを通して繋がって親睦を深めていった感じ。

V: リリーはまずHip-Hopにハマっていたって聞いたけど。

R: いや、私は音楽そのものが好きなんだよね。でも初めて観たライブはパンクだったかな。

E: ベースメントショー(※)で初めて会ったんだよね。

(※)ベースメントショー:家の地下室で行われるライブのこと。

 

SJ: オレはリリーとSFで初めて会ったんだ。



R: 2014年頃だったかな。オークランドに行ったときだね。

V: エマは?

E: ボストンからNYに移ったばかりの頃って、友達があまりいなかったんだよね。だから、まだ買ったばかりのベースの練習をしてた。練習のために曲も書いてたんだけど、結構な量のデモが溜まったからバンドを始めたいと思うようになった。Firewalker(※)のメンバーだった双子の姉妹のソフィの影響も大きかったかな。実はそれまでにもバンドは組んでたんだけど、キーボードしかやったことがなくてベースは初めて。で、ちょうどその頃シェーンもドラムを始めたばかりだったんだよね。彼女は音楽のセンスがいいことを知ってたから、私の演奏を聴いてもらおうと思って。それで近くのスタジオを予約して一緒にプレイしてみたら、それがうまくいった。それで、ふたりでバンドを始めることになった感じ。

(※)Firewalker:当時十代だった女性を中心として結成されたボストンのハードコアバンド。フロアの最前線は女の子たちが陣取り演奏と同時に一斉にスラムダンシングの嵐が巻き起こる。ボーカルも小柄ながら迫力のあるドスの効いたシャウトでクラシックなボストン&NYHCルールな曲を見事にショートカットにまとめ上げる。

 

V: リリーにとってはKRIMEWATCHが初めてのバンドなんだよね?

R: シェーンとは昔から友達だったんだけど、そもそものきっかけはL.O.T.I.O.N.(※)のギターのタイ(・ミラー)と13、14歳の頃に出会ったこと。彼は日本とのミックスで、私が住むNYのスカーズデールっていう街に引っ越してきたんだよね。それまで私はオルタナとかを聴いてたんだけど、彼と出会って「そんなクソみたいな音楽じゃなくてパンクを聴け」って言われて。それでいろんなバンドを教えてもらったんだけど、聴いてみて「これだ!」って思った。それからマンハッタンにあるABC No Rio(※)に連れてってくれて、そこでパンクの仲間が増えていった感じ。それからはみんなとはずっと友達。

(※)L.O.T.I.O.N.:NYCのインダストリアル・ハードコアパンクバンド。Death/Traitorsという自身のブランドも持つイラストレーターのアレキサンダー・ヘアがボーカルを務める。趣向を凝らしたフィジカル音源のリリースにも積極的で、USB型のイヤリングやリストバンドに楽曲を詰め込みリリースしている。
www.deathtraitors.com

 

(※)ABC No Rio:ローワーイーストサイドにあるオルタナティブなアートギャラリー〜パフォーマンススペース。'90年代には数多くの伝説的なハードコアパンクバンドが演奏したポリティカルなDIYライブハウスでもある。

 

V: で、すぐにバンドを結成したの?

R: 初めはずっとライブで写真を撮っていて、それをTumblrやFlickrに投稿してたかな。そうこうしているうちにシェーンとも出会ったんだけど、そのときは自分が音楽をやることになるなんて思ってもみなかった。だって私はライブでただハングアウトしてただけだし、写真を撮ってるだけで充実してたから。

E: 私たちがバンドに誘ったんだよ。私とリリーって古い仲じゃないけど、ハングアウトするにつれて彼女のクールで肩の力が抜けた資質に惹かれるようになっていった。そしてボーカルを誰にしようかシェーンと話してるときに「リリーはどう?」って話になった。当時の彼女の音楽の趣味は知らなかったけど…。

V: リリーは歌った経験すらなかったんだよね?

E: そうなんだけど、そんなことはどうでもよかったんだよね。私たちだってバンドの経験がそこまであったわけじゃなかったし。

SB: 「我々にはプロフェッショナルのシンガーが必要なのだ!」なんて思ってなかったし(笑)。

V: リリーのどこが魅力的だった?

E: 見ていて素晴らしいエネルギーの持ち主だなって。それに人前に出て、簡単ではないパンクバンドをやろうってときに…特にこの世界って女性だと簡単に受け入れられなかったり、真剣に捉えられなかったりするから。そんなことをやろうってときに、彼女のような存在が必要だった。彼女のようにポジティブで素晴らしい心の持ち主なら、作品に最高のエネルギーをもたらしてくれると思ったんだよね。

V: メンバーで唯一の男性であるショーンはどんな経緯で加入したの? まあ男性だからって何も変わらないだろうけど。

SJ: オレはただ「ギターをやってくれないか」と頼まれたんだ。

E: 一緒に練習してみたら感触がよかったんだよね。

SB: 最初はギタリストを見つけるのに苦労したんだけど、ようやく見つかったのがショーンだった。男でも女でも性別なんて関係なかった。私たちの音楽に共感してくれて一緒にプレイしたいと思ってくれる人を探してたんだ。

E: 私が書いたベースラインに沿ってギターを弾いてくれるのがうれしくてしょうがなかった(笑)。しかもクールだった。「すごい、やっとギターが聴こえる」って感じ。

V: エマはボストン出身ってことで聞きたいんだけど、ボストンってストレートエッジのハードコアが有名な印象があるけど、そっちではなくハードコアパンクを選んだ理由は?

E: なんていうか…私はストレートエッジだったことがないから。そっちに行く理由が見つからないよね。ただボストンのハードコアは好きだったかな。今はボストンのハードコアもNYのハードコアも同じくらい好き。ソフィもFirewalkerやLeather Daddy(※)といったハードコアバンドを始めたから、それに影響されたってのもあるし。両親もハードコアが好きだったから。もちろんハードコアしか聴かないわけじゃないけど…ハードコアバンドでプレイするエネルギーが好きなんだ。

(※)Leather Daddy:当時高校生だったFirewalker、Dame、そしてExit Orderなどボストンを代表する女性メンバーたちによるハードコアパンクバンド。「UK82」(=The Exploited、Discharge、GBHなどに代表されるUKハードコアパンク第1世代)スタイルのミッドテンポとモッシュパートを融合している。

 

V: KRIMEWATCHのアイコンって、自警団のロゴがモチーフになってるんだよね? 何かメッセージが込められているの?



E: 私が住んでたボストンにあの自警団のロゴはなかったから、NYで初めてあのロゴを見たときに「かわいくて面白い」と思っただけ。バンド名とロゴを考えたのは私だけど、完成版はみんなで形にした感じだね。あのロゴには特にメッセージもないし、デザイン的にKRIMEWATCHという名前に合ってると思っただけ。バンド名にも深い意味はない。

R: 何かを取り締まってるわけでもない。



V: なにか良くないものを取り締まってやる! 的な意味があるのかと深読みしてたよ。

E: みんな深い意味があるって思っているみたいだけど、ただ響きが気に入っただけ(笑)。

V: そんなこんなでバンドが結成された、と。初めてのライブはどうだった?

SJ: いいライブだったよ。

R: そうだね。最高だった。

SB: Firewalker、I.C.E(※)、Acrylics(※)と一緒だったよね。でも個人的には…ライブハウスの周りを散歩しながら、マジで吐きそうになってた。緊張がハンパなかったから。だって人前に出るわけだし何が起きるかわからない。こんなに狂った世の中で、日常でさえ無防備に感じるのに、初めて人前で演奏するわけだから…。

(※)I.C.E:ワシントンD.C.のハードコアバンド。Pure DisgustやRed Deathなどのメンバーと女性ボーカリストによる'90年代前後のNYHCテイストにEarth Crisisをショートカットにさせたような絶品ビートダウンパートが印象的。

 

(※)Acrylics :病んだ世界を生き延びるサンタローザのweirdなカオスパンクバンド。不協和音とストンプ&ゴーなリフが持ち味。

 

E: たしかに。固まってベースを弾くのがやっと。

R: 私は悪夢にうなされたよ(笑)。シャワーカーテンのかかったバスタブにひとりで浸かっていて、後ろにバンドメンバーがいるんだけど、誰かがいきなりシャワーカーテンを外すんだよね。するとそこには誰もいなくて私ひとり…。

SB: 私、ドラムスティック落とした…。それと「今後もブッキングしてくれる?」って聞き回ってたね。一度きりで終わるのは悲しすぎるから。

V: 初回から手応えがあった感じではなかったんだね。徐々に進化して今がある、と。

E: 初めてのライブでは評価なんか期待してなかった。そういえば、初めてのライブ用に作ったフライヤーのアートワークはデビューLPのジャケットの原型なんだよ。フライヤーを作ったときに自警団のシンボルマークを使かったんだけど、LPではそれに街の絵を加えた。自警団のシンボルもまだ今の完成した感じじゃなかった。

自分はよそ者だって感じてたけどNotorious B.I.G.やBig Lを聴くと強くなったような気持ちになれた(リリー)

 インターネット普及後、DIYハードコアシーンにおける音源発表の場は、MySpaceを経てBandcampやSoundcloudに代表される音楽共有サイトへと移る。またYouTubeの登場で、あらゆるジャンルの音源や映像がアーカイブ化され、時間とモチベーションさえあれば、ほぼ無限に過去の名盤を楽しむことができるようになった。現在活躍している若いパンクスの多くが、わずか数十枚のみプレスされた日本の80’sハードコアバンドの7インチやフレキシ、メールオーダーで販売されたVHSに収録されていた映像、そしてもちろん最新のHip-Hopを並列に“発見”し、大いに刺激を受けてきたことは説明不要だろう。KRIMEWATCHのメンバーもその例外ではないようだ。

V: KRIMEWATCHのサウンドは'80年代の日本のハードコアパンクを連想させるっていう声もあるけど、それについてはどう思う?

SJ: 最高だね。

R: ありがとう。

E: それはクールだね。

V: 日本で知っているバンドはある?

SB: もちろん。The Comes(※)にはマジで影響を受けた。

The Nurse(※)にも。

R: The Execute(※)、Gauze(※)…あぶらだこ(※)。

(※)すべて'80年代の日本のハードコアパンクバンド。Gauzeはいまだ現役で活動中。定期的に新宿Antiknokにて自主企画“消毒GIG”が行われている。

V: ハードコア以外に影響を受けたジャンルは?

E: みんなJFA(※)が大好きだよね(笑)。

(※)JFA:Thrasherの元編集者もメンバーに在籍する80's USスケートロックを代表するバンド。アリゾナのレジェンド。

 

SB: スケートパンクだね。スラッシュメタルが好きなんだ。

E: 少しメロディックだけどタフな感じ。

R: 私はMetallica。

SJ: そうだね、Metallicaもいいね。

SB: Cryptic Slaughter(※)とかもいいね。クロスオーバーバンドなんだ。速くてブレイクダウンがクール。私たちはそういった構造を取り入れているっていうのはある。速いパートがあって途中でブレイクダウンして…。NYハードコアみたいだけどもっとメタルな感じ。

(※)Cryptic Slaughter:80’s US クロスオーバースラッシュを代表する西海岸サンタモニカのバンド。

 

V: リリーはHip-Hopも好きなんだよね? どの辺に共感したの?

R: 何て言うか…簡単に言うと、私はHip-Hopからパワーをもらってたんだと思う。タフな音楽でありながら楽しくて、愛情や感情もたくさん感じることができるから。私はずっと自分をよそ者だって感じながら生きてきたんだよね。キッズの頃から周りの人たちとうまく馴染めなかった。私は「ファックユー。世の中なんてクソ喰らえ」って思いながらNotorious B.I.G.やBig LみたいなNYのHip-Hopを聴いてた。そうやって強い気持ちを保ってた。育った街の人たちが周りにいるとくじけそうになるから…。



V: なぜくじけそうになるの?



R: 大変な幼少期を過ごしたってこと。でも基本的に音楽を聴くと日常の辛いことを忘れることができる。好きな音楽を聴いて自分の世界にこもるっていうか…。いろんなジャンルの音楽があるけど、その中でもHip-Hopからは勇気と自信をもらったような気がする。リリックも心に響いたんだ。しっかりと理解することができた。

E: 私たちはHip-Hopを通して仲良くなったもんね。Dipsetとか。



R: そうだね。Mobb Deep、Big L、Nas、Lil' Kim、Lauryn Hill…。

V: トラップミュージックは?

E: いいね。Gucci Maneが好き(笑)。

R: 音楽は人に勇気を与えるんだ。パッションとパワーがあるからね。だって見てみなよ。音楽が私たちを東京まで連れてきてくれたんだよ? 素晴らしいよね。

E: そうだね。いろんな音楽に影響を受けるけど、最終的にはどれも同じっていうか…。



V: 先入観なしにいろんな音楽を聴いてきたんだね。ところで、さっきスケートロックの話が出たけど、オースティンのSXSWに出演したときにThrasher主催のミニランプイベントがあったよね? そのRecapビデオにKRIMEWATCHの曲が使われていたのは知ってる?



E: もちろん。

V: あれはどういう経緯で曲が使われたの?

E: ただ連絡が来たんだよね。

R: オークランドの友達がThrasherで働いてるけど、それは関係なかったと思う。

SB: ただ私たちのヴァイブスが気に入ったんじゃないかな。曲が使われるなんて知らなかったし。

E: VansやThrasherとこれからも一緒に何かできればいいな。

SB: そうだね。良くしてくれたし最高の人たちだった。

 


 
KRIMEWATCHを聴いた女性がバンドを始めたり、パンクシーンにもっと参加したり、シーンで発言権を得たりするきっかけを与えることができるなら最高(シェーン・ベンツ)

 KRIMEWATCHの日本ツアーには多くの女性が足を運んでいた。そしてライブ会場では女性同士の新たな繋がりが生まれているようにも見えた。実際ヴォーカルのリリーは、意気投合した3人の日本人女性とライブ翌日に葉山の海でハングアウトし、そのままYAGIと合流して新宿2丁目で楽しい夜を過ごしている。

 「今回、僕とリリーちゃんが出会ったのは、20代前半の女の子3人組だったのですが、KRIMEWATCHというより、リリーちゃん個人のファンだったみたいで。だからパンクのマニアって感じではなかったんだけど、社会問題について真剣に考えているタイプの人たちでした。あの日のライブには、僕がやっているLow Visionも出てたんですが、MCで『同性愛差別やセクシズムに反対だ』って話をしたんです。その女の子の中のひとりは『聴いた瞬間に思わず立ち上がった』って言ってくれました。しかも彼女はレズビアンであることをカミングアウトしたばっかりだったらしくて。それで一緒に飲みに行ったりしたんですけど、知り合えたことが本当にうれしくて。なんでかって言うと、今の日本のパンクやハードコアのライブに来てるのって、友達、知り合い、パンク好きばっかりなんで、こういう展開になることがなかなかないんです。あと女性やセクシュアルマイノリティもNYのシーンに比べると圧倒的に少ない。バンドとお客さんの間に距離や、ときには上下の関係みたいなものさえあったりもする。でもKRIMEWATCH のライブは全然違ったんですね。本当にいろんな人がいた。それは偶然ではなくて、彼女たちが持っているパワーがそうさせたんだと思います。あの夜のライブはシスターフッドと言っていいのか、ユニティというか、そういう何かが確かに感じられました」(YAGI from Low Vision / Unarm)

 

V: NYのハードコアパンクのファンの年齢層はどれくらいなの?

SB: 私たちの世代が多いかな。20代後半や30代前半。それ以外に上の世代もいるけど…それでも40代くらい。NYにはパンクシーンで育った人が多くて、年をとっても音楽を続けたりライブに行ったりしてる。10年や15年前にライブに通ってた人たちがまだ音楽を続けてるんだ。だから人が減ることもないし、新しいシーンも台頭してる。成熟してる感じかな。

R: すべてが繋がってる感じ。

E: 若い才能を温かく迎えてくれる感じだよね。

R: NYは大都市だからつねにバンドがツアーでやって来るでしょ? だから誰にでもチャンスが与えられる環境ができたんだと思う。世代を超えたバンドがつねにライブをしてるし。絶えず刺激を受けながらシーンが動き続けてる感じかな。週に3、4日ライブが入ることもあるし。



V: ちなみにハードコアパンクをやっている女性は多いと思う?

E: ボストンもNYも多いと思う。女性がいるバンドを見て「私だってできる」って思う女性が増えてるんじゃないかな。身近に感じるというか。少なくともボストンはそんな感じだったと思う。私もボストンでSaint Ripper(※)っていう女性バンドのメンバーだったし。そのバンドのメンバーも巣立っていろんなバンドを始めていった。そしてソフィも「エマもバンドやってるんだ。私もやろう」って思ってLeather Daddyを始めてFirewalkerと続いていった。それにNYでは女性がハードコアバンドをやることが普通になってると思う。



(※)Saint Ripper:

 

SB: イケてるライブには絶対に女性のバンドが出演してる(笑)。

V: 女性のハードコアバンドは昔からたくさんあったの?

SB: そんなことはないと思う。この6年くらいで増えたのかな。NYのバンドといえばPerdition(※)、Thriller(※)、Crazy Spirit(※)、Dawn of Humans(※)、Hank Wood(※)とかがいるけどみんな男性ばかり。彼らがNYのシーンの中心だった。その中で活動していた女性バンドはCervix(※)くらいであまり多くなかった。でもいつからか、ずっとシーンにいた女性たちが自分のバンドを始めるようになっていったんだよね。

(※)Perdition:2010年代前後から現在のNYCパンクシーンを語る上で重要なバンドのひとつ。 Disorderの名盤から付けられたであろうバンド名通りの激烈ロウノイズコア。

 

(※)Thriller:Perditionのボーカルがドラムを勤めるブルックリンのハードコアバンド。

 

(※)Crazy Spirit:アンダーグランドNYCパンクシーンのアート/カオスの基盤を築き上げたカテゴライズ不可能なグルーミー激パンクバンド。メンバーでありアーティストのサム・ライザーとユージーン・テリーによるぶっ飛んだデザインの手の込んだシルクスクリーン刷りのフィジカルからは微かにインクの匂いが香る。ふたりはスケートカンパニーのNumbers Editionにアートワークを提供し、デッキをリリースしたことも。惜しまれつつも2017に解散。
www.dripperworld.biz
www.papertowncompany.com

 

(※)Dawn of Humans:NYCパンクシーンにおける最重要人物であるサム・ライザーとユージーン・テリー(ともに前出のCrazy Spiritのメンバー )によるサイキックなアート〜音像を作り出すニューウェーブミュータントカオスパンクバンド。そのサウンドは伝説のUKアナーコパンクバンド、Rudimentary Peniを思わせる。パーカッショニストでありコラージュアーティストでもあるボーカルのエミールは、自作の立体アートを絵具塗れの全裸のガタイに括り付けて転げ回る。最上級のweird音楽。パンク=カオス。

 

(※)Hank Wood:NYCパンクバンド。60'sガレージサウンドに”ど”パンクなエッセンスを多量に注ぎ込み、キーボードも一緒に爆音でRock`n`Rollを撒き散らす。

 

(※)Cervix : ノイジーなハードコアバンド。ドカドカビートとノイズギターにリバーブ全開の女性ボーカルが乗る。

 

E: La Misma(※)もそうだよね。

(※)La Misma:Rawパンクバンド。メンバー全員がラテン系女性で歌詞はポルトガル語。SlitsやCrisisのような原始的かつ先鋭的なポストパンクな要素とマーチングビート、UK82のバンドやWretchedなどの80'sイタリアンハードコアパンクのテイストも感じさせる。

 

R: エマとタイがいたあのバンドは何だったっけ?

SB: Sad Boys(※)。あのバンドはNYのパンクシーンにとって大きなターニングポイントだったと思う。音も新しかったし新鮮だった。大人気だった。いい感じの風をシーンに吹かせたんだ。メンバーのアンジーとエマは才能のあるミュージシャンだと思う。

(※)Sad Boys:UK82 / 日本のストリートパンクライクなブルックリンのRaw “Pogo” パンクバンド。ドタバタしたPogoビートにキャンキャンと飛び跳ねるようにかわいらしいボーカルが乗り、ファジーなギターが時折キラキラ感のあるポップなメロディを奏でる。

 

E: 私とは別のエマね。

SB: そうそう、違うエマね。ポートランド出身のエマ(笑)。女性バンドを先導してくれたと思う。

R: Sad Boysを観たときのことはよく覚えてる。タイがギターを弾いてたからライブに誘われたんだよね。会場はHeaven Street Recordsっていうレコードストアだったんじゃないかな。かなり昔の話。「ボーカルが女だ。ヤバい」って思った。彼女は最高だった。

SB: 彼女が間違いなくNYのハードコアシーンを変えたと思う。今でこそ女性がバンドをやるのは普通だけどね。

R: La Misma、Subversive Rite(※)、Sub Space(※)、Terrorist(※)、Exotica(※)、Twisted Thing(※)…女性がいるバンドはたくさんあるよ。みんな仲間だから支え合ってる。女性でいること自体大変な世界なんだから。

(※)Subversive Rite:NYCのハードコアパンクバンド。Varkers、Anti-CimexなどのUK / EUROのメタル度低めなスラッシーロウハードコアなリフに、Sacrilegeを彷彿とさせる女性ボーカルのシャウトが乗る。2019年には東京のUnarmとともに日本ツアーを行った。

 

(※)Sub Space:英語とスペイン語で歌われる力強く迫力のある女性ボーカルが特徴的なハードコアパンクバンド。他のバンドとともに女性のセックスワーカーへのベネフィットショーなどにも参加している。

 

(※)Terrorist:NYCパンクシーンを代表するメンバーからなるハードコアパンクバンド。UKハードコアにサイケデリックなギター音色とアナーコパンク的ビートが絡む。

 

(※)Exotica:クラシックかつマニアックな80's EURO / 南米のバンドを彷彿させるロウなハードコアパンクバンド。ボーカルは英語/スペイン語。2018年に日本ツアーも果たした。

 

(※)Twisted Thing:画集もリリースしているアーティストのジェス・ポプラウスキが、Survival、Anasaziの次に始めたクラシックかつユーモラスなニュータイプのNYHCパンクバンド。
anchor.fm/eqhq/episodes/Emotional-Budgeting-in-a-Zero-Sum-World-e6cpci
twisted-thing.bandcamp.com

 

V: 日本のシーンはまだそこまで行ってないかもね。

R: だからこそステージでメッセージを送ったんだ。「もしキミが若くて、特に女性なら、バンドを始めなさい」って。日本に来て「ライブに若い人や女性が少ない!」って感じたから。もちろん若い人や女性がたくさん来てくれた街もあったんだけどね。

E: でもツアーでは女性バンドとブッキングされることが多いから最高だよね。だから私たちは他のバンドより女性バンドとプレイすることが多いと思う。

SB: 私たちはKRIMEWATCHを通して、世界中の女性と心を通わせることができたと思う。アメリカの真ん中のインディアナポリスみたいな街でも、現地の女性がブッキングしてくれてプレイできるのは特別なことだと思うし。誰もがそんな経験をできるわけじゃないから。

V: ところでリリーは今作ってるZineの中で、日本の女性パンクスにインタビューしたいって言ってたよね? それはどうして?

R: 私の友人のマイラが『Dizzy Magazine』の編集者で、ちょうど次の号が日本特集だったから。「東京のパンクシーンにいる女性にインタビューするのはどう?」って言われたのがきっかけ。私たちの日本ツアー(2019年8月)でショーに来た人たち、特に女性と話したんだけど、それが超刺激的な体験だった。私のルーツは日本だけどニューヨークで育ったわけだから。日本の女性がどんなふうに生活してるのかメチャメチャ気になってたんだ。3人の女性パンクス(UNARM / MALIMPLIKIのNanae、Solvent CobaltのSayaka、Unskilled lab / Punk Shop VortexのBan)に音楽活動を通して感じたこととか経験を話してもらったんだよね。

V: KRIMEWATCHは「フェミニストなバンド」とカテゴライズされることが多いと思うけど、それに対して思うことは?

E: そんなジャンルは聞いたことないけど…私たちはただのパンクバンドだから(ちょっと困惑気味に)。

SJ: そうだね。ハードコアパンクだね。

SB: もし私たちのライブを観たり音楽を聴いたりすることで女性がバンドを始めたり、パンクシーンにもっと参加したり、シーンで発言権を得たりするきっかけを与えることができるなら最高だと思う。

E: もちろん誰もがフェミニストであるべきだし、みんなが私たちをフェミニストだと思ってるのはいいことだと思う。でも、それは結果論でしかないね。私たちはハードコアパンク。

V: なんでこんなことを質問したかというと、正直言って日本って男性から女性への性差別がメチャメチャ根強いんだよね。女性は特定の振る舞いが求められたりもするから、あなたたちみたいな女性はそんなに多くない…。アメリカの状況はどう?

R: まず言っておきたいのは、少なくとも私は伝統的な日本人ではないと思う。両親も自由な精神の持ち主で、'80年代にNYに住んでたし、パンクが好きだった。おそらく彼らは日本に住みたくなかったからNYに来たわけだから…たぶん私は普通の日本人として育てられてはいない。その上で言うけど、たしかに日本とアメリカは違うよね。それは日本に来ても感じた。たとえば私は目上の人に使うべき敬語だって話せないし、然るべき挨拶のしかたもわからない。たくさんある日本のルールだって知らない。そして感じたのが、女性に課されるルールのほうが厳しいんじゃないかってこと。ライブに来てくれた女の子に「女の子があまり来てないね」って言うと、みんな口を揃えて「女は大変なのよ」って答えてたし。だからこそ、ライブ中に「若い人、特に女の子。バンドを始めて音楽を作りなさい」ってメッセージを送ったんだよね。抑圧された女性なら、絶対に言いたいことがたくさんあるはずだから。

SJ: 最高のリリックを書けるはずだよね。

R: 間違いない。彼女たちも音楽を作るべきだと思う。

E: その気になれば誰だってできるんだよ。

R: 何かを感じてそれを表現したいと思えば、仲間と集まって発信する方法を考えればいい。



SB: それがパンクの精神だからね。DIY、自分たちで作ればいい。まず始めればいいんだ。ずっと殻に閉じこもって怖がってるより、人前に出て表現したほうが絶対にいい。



V: 最後にVHSMAGの読者が性差別に対してできることは?

R: 女性を支える気持ちが大切なんじゃないかな。

SB: 男は話をよく聞いて、あまりベラベラ話さないほうがいいと思う。



SJ: スケートパークでも女性スケーターが自由に滑れるように配慮するべき。

V: マンスプレイニング(※男性が女性をナメて、上から目線でアドバイスすること)に気をつけろ、と。男性って無意識に女性に圧をかけてたりするからね…。

R: 女として生きる立場になって考えればわかることだよ。

SB: 女性用の靴で歩いてみなよ。どれだけ大変かわかるから。

R: 「いい仲になりたい」とか「かわいいから」とかそんなことは関係なく、変な期待をせずに人として、友人として女性を見るべき。

V: やっぱり相手を個人として、フェアに見ることからすべてが始まるってことだね。では最後にVHSMAGを読んでいる女性スケーターにメッセージを。

R: みんな最高だよ。やりたいようにやればいい。



E: そう、仲間を勇気づけてそのままやりたいことをやってればいい。

SB: 団結すればいいんだよ。

SJ: JFAを聴けばいい。

一同: そう! JFAを聴け!
 

 

KRIMEWATCH
@krimewatchcrew

2015年に結成されたNYのハードコアパンクバンド。メンバーは女性3人と男性ギタリスト。日系アメリカ人女性ボーカリストのリリー・オギウラが日本語/英語のリリックでシャウトする。2016年にデモテープをセルフリリースするや、世界中のハードコアパンクスから注目を集める。2018年には1stアルバムをLockin’ Out Recordsからリリース。2019年には日本ツアーを行うなど、海外でのライブも積極的に展開。

 

  • DC SHOES
  • NB Numeric: New Balance