ADIDAS SKATEBOARDING

現在地:薄まりか分岐か
──分断

2026.01.30

 昔のスケーターって、今よりももっとスケーターらしさがあったんだよな…なんてのは主にオーバー30〜アラフォー以上のボヤキになるのかもしれません。スケートボードにドップリなヤツほどそのスケーターらしさを求め、目標として生きてきたことでしょう。自分も知らず知らずのうちにそっちサイドの人間として、おそらく世間一般的にはロクでもないヤツとして生きてきたはず。なので今このスケートシーンで起きている分断みたいなものを肌で感じ取れるのであり、もはやその分断も埋まることのないものだと思いながら今日もスケーターらしさとやらを求め、スケートに勤しむのであります。
 ためしにChatGPT先生にスケート界における分断について、お伺いを立ててみたのですよ。そしたらこっちが期待してたよりもずっと秀逸なアンサーを返してきたのでまとめてみようと思います。

1. ストリート vs 競技
 これは最もわかりやすい例ではないでしょうか。カルチャーやスタイル、精神を大切にするストリート側とコンテストでの成果や点数、企業のスポンサーシップなど、スポーツ選手としてのあり方に比重を置く側の対比。これに対するChatGPTの意見は「どっちが正しいじゃなく、遊びの前提が違う」

2. コア vs メインストリーム(企業・広告)
 大手企業の広告等でスケートボードが起用されるようになった。しかし「スケートっぽさ」だけが消費され、現場には還元されない…。スケートボードという文面において大手企業や広告をメインストリームとして当てはめるのは多少違う気もするのですが、言わんとすることは理解に難くはないはず。

3. 世代間ギャップ
 自分が最も感じるのはコレだったりします。かつてのスケートボードといえばちょっと悪そうな感じ、わかってるヤツだけの世界観。一方で現在ではクリーンな印象のものへと変わりつつあり、習いごとのひとつであったり、SNSなどでの自己表現も非常にオープンであると。実際「健全すぎない?」と思いながらシーンを観察している自分もいるし、それを「排他的すぎない?」と感じながらやり過ごしている新しい世代のスケーターも多いことでしょう。

4. 都市部 vs 地方
・都市部:情報、イベント、スポンサーが集中
・地方:スポット少ない、でも結束は強い
 というアンサー。地方出身、都市部在住の自分としてはわかる部分もありつつ、しかしコアな部分で生息するスケーターは地方も都市も関係なく、分断どころか強く結束してたりするんだよな…とも思ってみたり。

 上記4つの分断が提示され、自分の意見も交えてみました。さらにChatGPTは言います。「分断そのものは自然発生だし、完全になくす必要はない」。そしてお互いを「偽物」「本物じゃない」と切り捨てること、また文脈を知らずに否定することは危険であると。
 実際のスケートシーンはもっとグラデーションになっていて、ほとんどのスケーターは自分の居場所を守りたいだけであるとも。今まさにカオスな時期であり、これを「スケートシーンが薄まった」と捉えるか「分岐点」と捉えるかで10年後の語り方が変わることだろうと。

 …という期待していたよりもずっと真っ当なアンサーに往復ビンタされる自分なのでした。農業革命、産業革命、情報革命に続きAI革命とも言われる現在。AIを味方にできずドンマイな側へ分断される人生はアレなんで、かする程度だけでも触ってみようとChatGPT先生に聞いてみた結果がこれっす。お、お、おれ、いらねーじゃん…。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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