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新聞は購買してないけれど
──絶滅危惧種

2021.12.03

 スケートの映像を記録し、作品としてビデオテープでリリースしていたのは17、8年ぐらい前までのことでしょうか。それ以降はDVDが普及したため、テープでリリースされる作品は消滅していきました。もはやビデオデッキ(TVに繋いでビデオテープを再生する機械)すら自宅になく、当時の作品の数々が段ボールの中に眠っている…。そんな中年スケーターも多いはず。一方で21世紀に入ってから生まれたヤングガンズがビデオテープを見てそれがなにかを知らなかったり、知っていても「初めてビデオテープを見た」と狂喜したりするものだから微笑ましくもビックリさせられたりします。
 そんなヤングたちも少なからずDVDでスケートの映像を観ているはずだと思うのですが、ここ数年でDVDのリリースがかなり減ってきましたねぇ…。まるであの頃ビデオテープがどんどん減っていったかのように。ご存知の通り、もはや映像は「物理的作品」としてショップで売買されるものから、オンラインで無料で視聴可能なものへと変わっていっています。世に映像を放つハードルもかなり下がった現在、オンライン上には無数の映像が毎日増え続けております。
 検索すれば観たい映像が出てくる便利さと裏腹に、もはやお腹いっぱい、映像観るのにお疲れ気味の人もかなり増えたように思うこの頃。かつて夕飯を食べながら再生していた40分ぐらいのビデオはもはや長くて観れないし、シーンの先端を行くカンパニーのフルレングスビデオを観るのについ身構えることも増えました。「もう映像って10分ぐらいの尺でイイよね…」なんて話を仲間とすることも増えてきました。
 しかし古い考え、つまり「作品はモノとして持っておきたい」派である自分。パッケージを開ける際のワクワク感や封入されるジンやステッカーに喜んだり、なんといってもそれが映像だけでなく形として部屋の片隅に置いてあることに小さな喜びを感じています。もはや形として映像作品をリリースするのはコストでしかないかもしれませんが、それも理解の上で制作活動を続けていく、そんなカンパニーやクルーってつい応援したくなってしまいます。そこに明確なコンセプトや、独自のカラーが上手く反映されているような作品と稀に出くわすのが、なんつってもうれしいんだよな〜。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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