Nike SB dojo | スケートパーク

才能と可能性の宝庫
──IKBスケートシティ

2019.05.31

 5月26日に池袋(IKB)のサンシャイン公園で行われたスケートイベント。「池袋でスケートボードを楽しもう!!」というこのイベントはIKBを活動の拠点とするブランドやショップ、スケーターによって行政にスケートパークの建設を訴えるべく行われたもの。なんと言ってもこのイベント、スケーターが運営するものとは異なり、豊島区の議員や議会と少しずつ話し合いを進めながら実現されました。
 イベント当日の未明に近くで強盗事件が起きたようで、会場の数メートル先には立入禁止の黄色いテープと多数の警察官が出動するという異様な光景の中、豊島区区長、副区長をはじめ多くの職員による挨拶から始まりました。冒頭挨拶の言葉から感じたのは「注目の真っ只中にあるスケートボードを共に盛り上げ、スケートパーク設置を実現させたい! そしてオリンピック選手を輩出したい」というスケーターに寄り添った協力姿勢。その力の入れようはものすごく、キッズスクールの募集のために区内の小学校にチラシを配布したところ60人の定員に対し300人もの応募があったそうです。定員を90人に増やし、スケーター総動員でスケボーの基本を教えていたのですが、スクール終了後の無料体験会でも時間いっぱいまで参加者の列が途絶えることはありませんでした。この盛況ぶりには参加したスケーターもただただ驚くばかりでしたが、今回のイベントはスケートパークの実現に向けて大きな一歩になったに違いありません。
 ご存知の通り、過去から現在に至るまでIKBが輩出したスケーターは数知れず。街ゆくヘイターやセキュリティ、警察や行政からのキックアウトを喰らってもなお、街からスケート熱が冷める様子もありません。世間のスポットライトを浴びるスケーターの存在はもちろん、ブランド、ショップ、フィルマーにフォトグラファー、さらにはMCまでいたりと、スケートボードで大きなアクションを起こすには十分すぎるほどの人材が集結したスケートシティなのであります。今後パークが建設され、区長さんの思い描くように、近い将来この街からオリンピック選手が生まれるかもしれません。
 大盛況に終わった今回のイベント。多くのローカルスケーターたちが早朝から運営に奔走し、片付けがひと段落した夕方にようやくコンビニビールで労をねぎらうことができました。そんな中、MxMxMのボス、モリラ社長から出た一言が印象的でした。「昔はロクでもないヤツの集まりだったのにさ、今は行政まで動かしちゃってね〜」…スケーター目線で設計される最高のパークが完成する日もそう遠くないかもしれません。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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