Shogo Zama Vans

フレンドリーなポリスマン
──トリセツ

2021.11.05

 先日、都心の路上を友達とプッシュ移動していたときのことです。前からやってくるのは2台のチャリ、そう、お巡りさん。
 道でスケボーに乗らぬよう注意を受けるのも、いつものことであります。お巡りさんも十人十色といいますか、すれ違いざまに「ダメだよ〜」だけで何事もなく去って行く人もいれば頭ごなしのオラオラ系で絡まれることもあります。場合によっては持ち物検査をやる人もいます。フレンドリーでスケートボードに理解のあるナイスガイだと「楽しんでいるところ悪いんだけど、ウチらも注意しなきゃいけなくてね…」といった感じで終わることもあります。オリンピック後は、注意はするものの、スケートボードに興味を示すお巡りさんも増えたように感じております。
 先日遭遇したお巡りさんは斜め上を行く方で、僕らのプッシュに対する注意もそこそこに、友達のデッキを見るなり「おっこれは8.25? どこの板?」「このF4どう?」なんて聞いてきました。そんな自然に会話が成立するのはスケーター同士ぐらい。まさかと思い尋ねてみると、別にスケートするわけではないとのこと。なんでも、街を徘徊するスケーターたちと毎日のように接していくうちにアレコレ情報を吹き込まれたのだとか。挙げ句には「●●●のベアリングはクソだ」とか、スケーター間で言われがちな批評をかましてくるのだから笑わされた次第。僕らを笑わせてすっかり気分をよくしているお巡りさんに僕らからもひとつ、新たなフレーズを吹き込んで上書き保存してもらいました。「漢は黙ってIndy!」と。
 きっとそのお巡りさんも、毎日スケーターをキックアウトするうちに、僕らのような人種のトリセツを身につけたのでしょう。お互い不快な思いをすることなく解散できるための方法を探った結果辿りついた答えなのかもしれません。もはや楽しんで職務に当たっているようにも思えたぐらい。キックアウトはキックアウトながら、まれにそんなナイスなお巡りさんもいるものでどうかストリートスケーターの皆様、キックアウトにやってくるお巡りさんに無駄にタテつくのはやめにして、お互いピースアウトできるよう「警官のトリセツ」を習得するよう心がけたいです。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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