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スイッチスタンスという概念は特別新しいものではなくなったように思えます。彼もまたスタンスの…
──SWITCH GOD

2016.10.21

 ここ最近では、スケートボーディングにおけるスイッチスタンスという概念は特別新しいものではなくなったように思えます。一昔前のようにメインの足を怪我しているときにコツコツ練習してさりげなく体得するというようなものではなく、基礎動作の延長というような感覚でかなり早い段階からそれらに取り組んだ世代のスケーターたちは、新しいチャレンジというより「とりあえずスイッチでもできたほうがいいでしょ」と、実にスマートにスイッチトリックを取り入れているように思えます。ただ、時にはトリックやスタイルの流行の中で、むしろメインでやるのはあんまりイケてないような感覚に囚われ、「メインよりスイッチのほうが結果安定してしまった…」というトリックがある、なんて人も少なくないのかも知れません。例えばヒールフリップなんかは実はスイッチのほうが得意といった具合にです。
 そんな一筋縄ではいかないスイッチスタンスですが、中にはこれをほぼ完璧に取り入れ、どちらのスタンスがメインなのか判らないような精度を誇る猛者たちがいます。そんなスイッチの神として真っ先に僕の頭に思い浮かぶのがHabitatのステファン・ジャノスキとKrookedのボビー・ウォレスト。2000年代初頭からさまざまなビデオに登場し、自身のボードカンパニーのフルパートに至るまで多くの良質な映像で僕たちを楽しませてくれていますが、そのスイッチスタンスの完璧さには毎回驚かされます。トリックの正確さは言わずもがな、スイッチに取り組む動作そのものがレギュラー時のそれとなんら変わらない自然な動きで、もはやスタンスの使い分けすら彼らは特に意識していないのでは? と思ってしまうほどです。
 そして今回またひとり、新たなスイッチの神が僕たちの前に現われました。その神の名は、先般来日も果たしたテイラー・ナロキです。いま巷で話題の作品『Spirit Quest』でのパートで魅せるスケートは抜群の安定感とセンスに加え脱帽のスイッチスタンスが満載で、彼もまたスタンスの区別の先を行くようなネクストレベルの滑りを披露しています。
 「テイラー・スウィフト?」と言うそこのあなた、とにかく百聞は一見にしかずです。すぐに最寄りのスケートショップで事実確認をお願いします。

─Takayuki Hagiwara(FatBros

 

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