ADIDAS SKATEBOARDING

【急募】遊び心
──WARNING

2026.01.23

 スケートボードの進化とやらは凄まじい。10代の頃には滑れば滑った分だけ世の中のスケートボードの進化に少しずつ近づいている実感こそあったものの、今や滑れど滑れど進化から遠ざかっていくばかり。そんな落ちこぼれおじさんの戯言は放っておいて、つい最近にすら感じる10年前の最先端スケートボード、それも指を咥えて眺めることしかできなかったのですが、それすら軽く凌駕するスケートボードのあれこれが毎日流れてくるわけです。20年、30年、40年前のそれとは本質的な部分では変わらずとも、もはや別物であるとすら思える世界を目の当たりにする日々。当然ながらバチ喰らうわけですが、ショッキングなそれらを摂取してばかりいてはちょっと胃もたれ的に疲れたりもします。ひとつ前のYo! Chuiでも書いたように、ヤバさとかとはまた別のベクトルで溢れんばかりの楽しさ、面白さを打ち出したような映像に心地良さを覚えるのは、たまには休憩が必要になったからなのでしょう。「それは経年劣化!」というヤジは甘んじて受け入れます。
 どこまでもヤバくなっていくスケートボード。スポットのスケールも大きくなりすぎて、映像を観てはヒヤヒヤ、「お前ら、そのうち誰か死ぬぞ!」とか思ってしまう。不思議なことにデカいスポットや何かのトリックに失敗して命を落としたスケーターの存在を聞いたことはありませんが、それも時間の問題な気がしてなりません。デカいリスクを背負って先端を進んでいるスケーターの方々には言うまでもなくリスペクト。一方で「もうほどほどにしてくれよ…」と警告したい自分がいるのも正直なところです。
 そんなシーンの限界を見越して…ではなさそうですが、近年デッキカンパニー各社からちょこちょこリリースされるさまざまな形のデッキが面白い。小さすぎたり大きすぎたり、普通にトリックをやるには不向きなあれこれね。なんてのは各社から発信される情報をチェックしては気になってる方も多いことかと思われます。SK8MAFIAから"Micro Dos"というミニデッキが、Antiheroから"Loooongboard"という通常の1.5倍はありそうなロングボードが、HeroinやOperaといったカンパニーからは12インチ前後の極太デッキが。昔のトイボードをオマージュしたWKNDのデッキも実にユニーク。他にも何かあったっけな〜。
 先日自分も極太デッキで遊ばせてもらう機会があったのですが、まぁ簡単には扱わせてくれないわけですよ。かといって何もできないなんてことはなく。「スケートボードに乗って遊ぶ」っていう本来の楽しみ方を改めて提示してくれているように、そしてその楽しみ方の幅を広げてくれているように思いながらこの一連の動向を見ています。ポラライザーやダートウィールなんかもそう。本気なのかお遊びなのか。ショッキングなスケートボードを摂取し過ぎて栄養過多 or 胃もたれ気味な人にこそオススメしたい、ちょっとヘンなスケートボードのあれこれ。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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