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当たるも八卦、当たらぬも八卦
──ジャケ買い

2024.01.26

 ジャケ買い。CDやレコード、雑誌やDVDといった媒体を前情報ゼロの状態で、そのジャケットデザインのみの直感で買うことを言います。近年ではサブスクリプションが主流となり、CDなどをわざわざ買いに行くという人は少数派だと思います。中古レコード店は以前と比べると明らかに商品の数が減っているし、大手レコード店においても以前では「このアーティストの作品は絶対あるっしょー!」ってな作品もまばらに置いてあるくらいになってしまい、実店舗で手に入れるのが難しくなってきたように感じる今日この頃。当然ながらジャケ買いしてしまう場面も減ってしまいました。
 もうあと5年、10年も経てば「ジャケ買い」という言葉も死語になりそうなのがちょっと寂しい。前情報がないんだから、買ってみたはいいが基本的にハズします。申し訳程度に再生して即押し入れ行きな場合も多々あり。ギャンブル的要素が強いのですが、アタリを引いた時の喜びもまた一際。思い出に残るといえば多少ニッチな類ではありますが「ボストン」という文字にビビっときたパンクものを在庫処分価格200円でゲット、これが自分のツボを突いた大当たり。しかしそこは在庫処分価格、元より盤面にキズもあったためにノイズが酷くなり、ヘビロテする前に再生不能に(涙)。遠く離れたボストンの街でリリースされ、どのようなルートを辿って日本にやって来て、中古店で売りに出されたのか想像もできないその作品はおそらく二度と実物で手にすることはできないでしょう。そこはサブスクで見つけられてホッとしているところでもありますが…。「なら最初からサブスクでイイじゃん!」とはならないのが、自分のような古い考え方を持つ人間なのです。
 そういやソフトウィールをジャケ買いしたこともありました。10年以上前のことですが、そのウィールのパッケージには猿がパワースライドをやっているグラフィックが。「パワスラできるソフトウィール! ワーオ、ついに時代はそこまで到達したか!!」ということで衝動買い…したはいいが、ソフトウィールはやはりソフトウィール。そう簡単にはいきません。おそらく自分が買ったのはクルーザー向けのソフトウィールというよりは、田舎の山道を超速・フルパッドで下るガチのダウンヒル用のウィールだったようです。なおここ数年では少し柔らかめのハードウィール、それも簡単にパワスラできちゃう高性能のウィールも大手ブランドから相次いでリリースされてますね。「物静か、速くて伸びがいい、トリックに支障をきたさない」という夢のようなウィールも、満点回答までリーチがかかっているように感じます。
 しかし例のジャケ買いしたウィール。僕の期待通りのブツではありませんでしたが、10年以上経った今でも自分のクルーザー用ウィールとして現役でお勤めされております。コイツで山手線1周のプッシュもしました。なんてったって70mmあるビッグシットは悪路もOK、擦り減る様子もありません。ウィールに限ったことじゃないですが、自分なりに安定のセッティングを少しハズしてみる、ジャケ買いしたり使ったことのないブランドのギアをあえて使ってみる。スキルは上がらないかもしれませんが経験値は上がりますよ。オススメ。たまにでいいんだけどね(笑)。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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