Vans x Krooked by Natas Kaupas for Ray Barbee

チェブとゲーナを泣かせちゃアカン
──たのむぜよ、プーチン

2022.03.11

 このところ、朝起きてから夜寝る寸前までスマホを開くとまずニュースサイトをチェックすることが増えました。というのは連日取り沙汰される、ウクライナ情勢が気になって仕方がないから。「まさか」の予想を覆し、先月24日からロシア軍によるウクライナ侵攻が始まりました。ウクライナの都市では多くの施設や建物が攻撃に遭い、罪なき一般市民が逃げる姿は見るに堪えません。このまま第三次世界大戦へと突入したり核のボタンが押される不安も高まるばかりで、逐一更新されるニュースから目が離せないのであります。
 また一方で耳に入ってくるのは、世界各地で起こっているロシア人に対するヘイト。ロシア国内はもとより、国外に住んでいるロシア人・ロシア系住民らがプーチン大統領の犯した誤ちに頭を痛め、また「ロシア人だから」ということで言われなきヘイトを投げつけられているのも想像に難くありません。もっともロシアではウクライナ侵攻を機にルーブルの価値が急落、世界の名だたる大企業は営業停止や撤退し、ネットや言論もかなり規制されているようです。この先の不安と共に暮らしていかなければならない現地の人々は気が気ではないはずです。
 僕はといえばウクライナやロシアの友達がいるわけでもなければ、その情勢にも疎いです。唯一、記憶に残るところでいえば旧宮下公園にやたらスケートの上手い外国人クルーが参上。ありとあらゆるセクションを「攻撃」していたのを見ておりました。一言二言、軽い会話したぐらいでしたが、彼らはロシアのスケートチームで「都内に撮影にやって来た」と。
 ロシア人と聞いて思い起こされるのはそれくらいなのですが、名前もわからない、顔も思い出せない、ただその時一緒にスケートを楽しんだ彼らもきっと今頃、頭を抱えて生きている…それが悲しく思うところであります。ニュースでは戦火のさなか、ウクライナ人がロシア人の兵士にパンと紅茶を提供し、兵士が涙するという姿も報道されていました。コロナも長引くなか、国境はいつ自由になるかの目処も立ちませんが、またいつか海外からスケートしにやって来るお客さんがいたら、その時はロシア人だろうが何人であろうがヘイト抜きのセッションを楽しみたいし、スケーターたるもの、その感じを忘れずにありたいものですね!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 


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