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コロナ感染で再発見
──PRINT MEDIA

2022.08.26

 例年にない暑さに心も身体もやられっぱなし。といっても能天気な自分は滅入ったりすることはないのですが、ついにあの感染症をメイク。ほんの少し前までは収束ムードが漂い始めていたこともあり、「逃げ切ったぜ!」と勝ち誇っていたところまさかの感染。喉に違和感を覚え「こりゃマズイ…」と思うのも束の間、喉の痛みは一気に本格化し、苦悶に耐える日々。案の定、病院で陽性と診断され、かれこれ10日以上も自宅療養を余儀なくされるのでした。
 食欲もやる気も出ず、寝ては起きての繰り返し。インターネット、YouTubeやSNS徘徊で時間を潰していたのですが、スクリーン漬けの生活は次第に目にも疲労が溜まってきます。そこで普段なかなかやらないこととして、過去のスケート誌を眺めておりました。自分が中学や高校の頃(2000年代前半)、スケート誌はビデオと並んで重要な情報発信源のひとつ。当時のものを実家から持ってきて、捨てずに取っておいたものがいくつかあるのです。この自宅軟禁期間では、Boardkillを中心に読み返し、暇な毎日をやり過ごしました。
 2000年代前半ともなれば今の若い世代が生まれた頃だったり、スケートの「ス」の字も知らないような頃のもののはず。自分もまだまだビギナーだった頃でわからないことだらけながら、ページを振り返ってみると、忘れかけていた記憶が思い出されたりします。「あの人は今…」な人物もいる一方、当時から今から活躍し続けている衰え知らずのスケーターも多数。インタビューに登場する人物も当時の自分にとっては「遠く離れたメディアの中の人」だったり、まったく知らない人だったりしたのが、今ではがっちり繋がっていたり。当時から一貫して筋が通っている人の話に感銘を受けたり、話の内容が今ようやく理解できて新たな発見…というか点と点が繋がる感じはなんとも言えない面白さ。もう無くなってしまったスポットでのトリックレコードや、「今思うとここだったのね!」「うわっ被写体の奥に写ってるのって●●じゃん!」って新たな発見に驚愕してみたり。予期せず振り返ってみた20年近くの歳月で、服の着こなしからスポットの使い方、足回りの変遷までをあらためてじっくり観察できたのは、自宅軟禁の不毛な時間の中で得られた唯一の収穫でした。
 紙媒体には紙媒体の良さがあります。日本のスケート誌で長く続き売り物として本屋に並んでいるのはSbのみで、フリーペーパーとしてはBoardkillがあります。大量生産・大量消費と化したネット、SNS上のスケートも僕らにとって必要不可欠な情報源ですが、それとはまた違った立ち位置で記録として残る紙媒体も続いてほしいものです。そしてひとつ書き忘れました、その過去の写真を振り返ってみて、当時の僕から見ると「一級オジサンスケーター」であった面々の多くは、今の自分より若いのでありました。タ、タ、Time flies! 

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



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