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スティーブ・ロッコとともに…
──101のレアモデルが復刻

2026.05.19

 '90年代を象徴するブランド、101のレアモデルが復刻されるというニュースが浮上。これまでも再発は行われてきましたが、今回は当時でも入手困難だったグラフィックが蘇るとのこと。
 101は単なるWorld Industries傘下の人気ブランドではありませんでした。ナタス・カウパスがディレクションを担っていた時点で特別なのですが、チームも圧巻。ジーノ・イアヌーチ、ジェイソン・ディル、クライド・シングルトン、アダム・マクナット、故ゲイブリエル・ロドリゲス。さらにエリック・コストンが在籍していた時期も。短く洗練された映像作品、センスの尖った広告。そのどれもが'90年代のスケートシーンに強烈な爪痕を残しました。
 今回の復刻を手掛けるのはSidewalk Distribution。ここが興味深い。というのも、その背後にはスティーブ・ロッコの存在があるから。
 ロッコはスケート史における革命家のひとり。'90年代初めに大企業的な構造が支配していたスケートインダストリーをひっくり返し、スケーター自身が主導権を握る流れを作った人物であります。ずっと表舞台から姿を消していた彼が、Sidewalkの一員としてシーンに戻ってきたのです。今回の101のデッキの復刻は単なるノスタルジーではなく、むしろ現代のスケートシーンから薄れつつある反抗的な空気を'90年代から引っ張り出そうとしているようにも思えます。
 だからこそ今回の動きは面白い。現在のスケートインダストリーで巨大なビジネスを展開する企業にとって、ロッコの復帰は決して無視できない存在になるかもしれません。Sidewalkを通して、あのWorld Industries時代の不穏なエネルギーが再び暴れ出すか。そんな期待を抱かずにはいられません。

—MK

 




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